脆弱性
zip クレートにおいて、ZIP アーカイブ内のローカルファイルヘッダー(LFH)とセントラルディレクトリファイルヘッダー(CDFH)の間で解釈の不整合が生じる脆弱性が存在する。ZipArchive などのランダムアクセスクーラーは CDFH を信頼する一方、ZipStreamReader などのストリーミングリーダーは LFH を直接読み取ってファイルを抽出する。この不整合を利用して、セキュリティゲートウェイの検査をすり抜けつつ、バックエンド処理で任意のファイルを上書きする攻撃が可能となる。PoC(概念実証コード)や実害につながる攻撃チェーンが確認されており、深刻度は Critical に相当する。
対象ソフト
zip クレートは、Rust 言語環境において ZIP アーカイブファイルの圧縮や展開を行うために使用されるライブラリである。ファイルアップロード処理やバックエンドのバッチ処理などで広く利用されている。
影響
攻撃者によって細工された ZIP アーカイブを処理させることで、セキュリティゲートウェイのバイパス、任意のファイルの上書き、サービス運用妨害(DoS)、およびリモートコード実行(RCE)を引き起こすおそれがある。