2026-10-25(日)配信

セキュリティ脅威情報

■ 要対応(緊急度が高く、多くの組織で対応が必要な事案)
⚠️ [継続注意] CISA、Collabora・Aristaの2件をKEV追加
📰 過去報告:10/24
米CISAは、Collabora Online Built-in CODE ServerおよびArista VeloCloud Orchestratorの深刻な脆弱性2件が実際に悪用されているとして、Known Exploited Vulnerabilitiesカタログに追加しました。該当製品の組織にパッチの適用が呼びかけられています。
10/24 報告の Collabora Online CODE サーバーの脆弱性(CVE-2026-110447)について、CISA の KEV カタログに追加され、パッチ適用が呼びかけられています。
なぜご自身の組織で確認すべきか自組織で Collabora Online や Arista VeloCloud Orchestrator を運用している場合、悪用が確認された脆弱性を解消するための速やかなアップデート適用が必要なため。

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■ 脅威動向
脆弱性Linux Kernel における Btrfs およびネットワークドライバの脆弱性など3件
Linux Kernel において、Btrfs ファイルシステムや mlx5e ネットワークドライバの処理に起因する複数の重大な脆弱性(計3件)が存在する。Btrfs では複数拡張属性の置換処理における初期化不良によりデータ破損やツリーチェッカーの検知を引き起こす問題があり、mlx5e ドライバでは AF_XDP バッファの解放処理における古いポインタの不正解放に起因する問題が含まれている。いずれも CVSS 基本値 9.8(Critical)と評価されている。
対象ソフト
Linux カーネルは、オペレーティングシステムの核心部分であり、サーバー、クラウド基盤、コンテナ環境、組み込み機器など幅広いシステムやデバイスの根幹として利用されている。
影響
攻撃者によって、システムデータの破損、メモリ管理の異常、サービス運用妨害(DoS)、さらにはリモートからのコード実行やシステム乗っ取りを引き起こされるおそれがある。
対応策
Linux カーネルの脆弱性は、利用しているディストリビューション(Red Hat Enterprise Linux・Ubuntu など)が提供するカーネルの更新で修正される。
脆弱性Oracle Java SEなどのJSSEにおける深刻な脆弱性
Oracle Java SEおよび関連製品のJSSEコンポーネントに発見された脆弱性である。ネットワーク経由で認証不要の攻撃者が複数のプロトコルを使用して容易に悪用することが可能であり、システムを侵害されるおそれがある。CVSS基本値は9.1と評価されており、機密性および完全性に重大な影響を及ぼす深刻な脆弱性である。
対象ソフト
Oracle Java SEは、Javaアプリケーションを実行するためのプラットフォームであり、企業システムやWebアプリケーションの基盤として広く利用されている。
影響
攻撃が成功した場合、認証を持たない遠隔の攻撃者によって影響を受ける製品の機密情報や完全性が侵害されるおそれがある。
⚠️ [継続注意] Brotliデコーダーの脆弱性、Node.jsやPython等に影響
📰 過去報告:10/23, 10/24
GoogleのBrotliデコーダーにメモリ破損の脆弱性(CVE-2026-111497)が存在し、Node.jsやBun、Pythonパッケージ、Envoyなどの多くのプログラムに影響を及ぼしていることが判明しました。細工された圧縮データ処理により、クラッシュやリモートコード実行につながるおそれがあります。
10/24 報告のBrotliデコーダーの脆弱性(CVE-2026-111497)について、Node.jsに加えBunやPythonパッケージ、Envoyなど多くのプログラムに影響することが判明しました。
脅威の概要
GoogleのBrotliデコーダー(Cライブラリ)に存在するメモリ破損の脆弱性(CVE-2026-111497)です。Brotli形式の圧縮データを展開するNode.js、Bun、PythonのBrotli関連パッケージ、Envoyなどの各種ソフトウェアに影響し、細工されたデータによってプログラムのクラッシュやリモートコード実行を引き起こすおそれがあります。
主要なTTP
細工された圧縮データの送信によるバッファオーバーライトとメモリ破損
クラッシュ、メモリリーク、または攻撃者が制御するコードの実行
対象となる組織・利用者
Google Brotliデコーダーを取り込んで使用しているソフトウェア(Node.js、Bun、Envoy、Istio、PythonのBrotliパッケージ等)を運用している組織。
推奨される防御アクション
各影響製品(Node.js、Bun、Envoy、Python Brotliパッケージ等)の修正済みバージョンへアップデートする
アップデート後にサービスを再起動し、コンテナイメージを再ビルドする
アップデートが困難な場合は、信頼できないBrotliデータのデコードを停止する(受信リクエストの Content-Encoding: br の拒否や、HTTP クライアントでの自動デコード無効化など)
■ 注目事例
🔄 [続報] タイムズクラブ、Webシステム不正アクセスで情報漏えい第5報
📰 過去報告:10/24
タイムズクラブは、タイムズカーWebシステムへの不正アクセス事案の第5報で、本事案に関連してタイムズクラブWebシステムへの不正アクセスも確認されたと公表しました。外部専門機関によるフォレンジック調査の結果、タイムズクラブWebシステムからは、氏名・住所・生年月日・運転免許情報が5件、タイムズクラブカード番号が19,510件、タイムズビジネスカード番号が12件、連携サービスIDが135,436件、クレジットカード番号の下4桁が28件外部送信された痕跡が確認されています。
10/24 報告のタイムズカーWebシステムの事案(外部送信が確認されたアカウント約662万件・本人確認書類の画像約146万件)の続報です。今回は、同じ事案に関連してタイムズクラブWebシステムからも、カード番号19,510件や連携サービスID135,436件などの外部送信の痕跡が公表されました。
攻撃手法(確認済み)
外部専門機関によるフォレンジック調査により、タイムズクラブWebシステムへの不正アクセスおよびデータが外部送信された痕跡が確認されたが、具体的な侵入経路や攻撃手法の詳細は公表文に記載されていない。
攻撃手法(推測)
Webシステムに対する不正アクセスやアカウントを狙った攻撃が行われた可能性が考えられます。(根拠:外部専門機関によるフォレンジック調査でデータが外部送信された痕跡が確認されていることから、Webシステムの脆弱性や認証情報の不備を突いた侵入が行われたものと推測されます。)
自組織チェックポイント
Webシステムや会員向けポータルサイトにおいて、不正アクセスや脆弱性を突いた攻撃を防ぐための監視体制やセキュリティ対策が適切に実施されているか
グッドスマイルカンパニー、不正アクセスで情報閲覧
グッドスマイルカンパニーは、運営する公式ショップにおいて不正アクセスが発生し、会員の氏名、住所、電話番号、クレジットカード番号の下4桁などの個人情報が閲覧されたことを確認したと公表しました。現在サイトを閉鎖し、調査と対応を進めています。
攻撃手法(確認済み)
脆弱性による不正アクセスにより、本サイトの管理情報が不正に閲覧された。
自組織チェックポイント
自組織で運用するECサイト等のWebアプリケーションや管理情報に、未修正の脆弱性が残っていないか
🔄 [続報] LiteLLMマスターキー漏えい、不正アクセスと改ざん発生
📰 過去報告:10/24, 10/22
LiteLLMは、公開リポジトリへのマスターキー誤公開により、攻撃者にプラットフォームへのアクセスを許したと公表しました。攻撃者はGitHubトークンを窃取して権限を悪用し、リリースパイプラインを改ざんして不正なパッケージバージョンを公開しました。
10/24 報告分の続報。公開リポジトリに誤コミットされたマスターキーが失効されずに残っていたことが発端となり、GitHubトークン窃取やパイプライン改ざんに至ったと公表されました。
攻撃手法(確認済み)
公開リポジトリに誤ってコミットされたLiteLLM Agent Platformのマスターキーが失効されずに残っており、そのキーが攻撃者に悪用されました。攻撃者はサービスに設定されていたGitHub CLI OAuthトークンを抽出し、リポジトリに対する所有者レベルのアクセス権を獲得しました。その後、短命なブランチでGitHub Actionsワークフローを実行して追加の認証情報やシークレットを窃取し、リリースパイプラインを改ざんして不正なバージョンのパッケージを公開しました。
自組織チェックポイント
公開リポジトリや設定ファイルに、マスターキーやAPIトークンなどの機密情報が誤って含まれていないか
組織内のマスターキーや特権認証情報が適切に失効・無効化される運用になっているか
リリースパイプラインの承認プロセスやブランチ保護ルールが、例外的な運用変更によって緩められていないか
獺祭直販サイト、委託先への不正アクセスで情報漏えい
株式会社獺祭は、メールマガジン配信業務を委託している「ブラストメール」への第三者の不正アクセスにより、登録していたお客様の個人情報(読者データ約4万件)が外部に漏えいしたことを確認したと公表しました。通販サイト本体のデータベースや決済情報への影響はないとしています。
10/24 報告の新潟日報などの事例と同じく、「ブラストメール」への不正アクセスに起因する公表です。同サービスを利用中の組織は影響の確認を推奨します。
攻撃手法(確認済み)
メールマガジン配信委託先サービス「ブラストメール」において、第三者による不正アクセスが発生し、システム障害・緊急停止を経て登録データが漏えいしたとされていますが、具体的な侵入経路等の技術的詳細は公表されていません。
自組織チェックポイント
外部の委託先サービス(メール配信システム等)に登録しているデータの内容や範囲を把握しているか
委託先サービスでセキュリティインシデントが発生した際の自組織への影響確認や連携手順が定められているか
LIGHTz、Studioへの不正アクセスで個人情報漏えい可能性
株式会社LIGHTzは、同社が利用するWebサイト制作サービス「Studio」への不正アクセスに伴い、製品ページのお問い合わせ・資料請求フォームで管理していた個人情報が漏えいした可能性があることを確認したと公表しました。対象期間は2025年8月から2026年10月までで、会社名、お名前、部署名、役職、メールアドレス、電話番号、お問い合わせ内容が含まれています。
10/24 報告のデジタル庁などの事例と同じく、Webサイト制作サービス「Studio」への不正アクセスに起因する公表です。同サービスを利用中の組織は影響の確認を推奨します。
攻撃手法(確認済み)
利用している外部のWebサイト制作サービス「Studio」のクラウド環境に対する第三者の不正アクセスにより、環境内のデータが外部から取得可能な状態となったことによるもの。
攻撃手法(推測)
外部クラウドサービス側の脆弱性や管理不備を突いた不正アクセスや、認証情報の不正利用等の可能性が考えられます。(根拠:サービス提供元であるStudio株式会社のクラウド環境への不正アクセスにより環境内データが取得可能になったと発表されていることから、外部サービス側のインフラや設定に起因する侵入の可能性があります。)
自組織チェックポイント
自組織で利用している外部のクラウドサービスやWebサイト制作ツールにおいて、データが外部から取得可能になっていないか管理設定を確認しているか
■ レポート・解説
Google、AI検索でのデータ共有と広告利用に関する規約改定
Googleはプライバシーポリシーを改定し、検索やGeminiなどのパーソナライズAI機能において、GmailやGoogle Photosなどの他サービス上のデータへのアクセスを許可した場合、そのデータがパーソナライズ広告の配信に利用される可能性があることを明確化しました。

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この内容は 2026-10-25 に配信されました。