2026-10-15(木)配信

セキュリティ脅威情報

■ 要対応(緊急度が高く、多くの組織で対応が必要な事案)
KEVPalo Alto Networks PAN-OS におけるコードインジェクションの脆弱性
Palo Alto Networks が提供するファイアウォール製品の基本ソフトウェアである PAN-OS に、重大なコードインジェクションの脆弱性が存在する。本脆弱性は、ネットワーク経由でアクセス可能な認証済みの攻撃者によって悪用される可能性があり、成功するとファイアウォール上で root 権限を用いた任意のコード実行が行われる恐れがある。CISA は本脆弱性を「実環境で悪用が確認された脆弱性カタログ(KEV)」に追加しており、攻撃者による能動的な侵害活動が行われていることを示唆している。組織のネットワーク境界を守る機器の脆弱性であるため、極めて高い優先度での対応が必要である。CISA は米国の連邦政府機関に、2026年10月17日までの対応を求めている。
なぜご自身の組織で確認すべきか自組織の境界防御を担うファイアウォール製品においてroot権限でのコード実行が可能であり、悪用も確認されているため。
影響
認証済みの攻撃者がファイアウォールの最高権限(root)を取得し、任意のコードを実行する。これにより、内部ネットワークへの横展開、機密情報の窃取、あるいは通信トラフィックの完全な制御を奪われるリスクがある。
対応策
ベンダーの公開情報: https://security.paloaltonetworks.com/CVE-2026-0322
KEVCisco Secure Email Gatewayにおける相対パス・トラバーサルの脆弱性
Cisco Secure Email Gatewayにおいて、相対パス・トラバーサルの脆弱性が確認された。この脆弱性は、細工されたリクエストを送信することで、認証されていないリモートの攻撃者がOS上の任意の場所にファイルを書き込むことを可能にするものである。本脆弱性はCISAの「悪用が確認済みの脆弱性カタログ(KEV)」に追加されており、実際の攻撃に利用されている。認証なしでリモートからファイル操作が可能であることから、システムの完全な乗っ取りにつながる危険性が極めて高い。CISA は米国の連邦政府機関に、2026年10月17日までの対応を求めている。
なぜご自身の組織で確認すべきか自組織で利用している場合に未認証でOS上のファイル書き込みやコード実行が行われるおそれがあり、悪用も確認されているため。
影響
認証されていないリモートの攻撃者がシステム上の任意のファイルを書き換えることで、設定の改ざんやシステム全体の制御権の奪取が行われる可能性がある。
対応策
ベンダーの公開情報: https://sec.cloudapps.cisco.com/security/center/content/CiscoSecurityAdvisory/cisco-sa-esa-afw-zqYJkjxp
⚠️ [継続注意] CISA、Ivanti Connect Secureの脆弱性対策を要請
📰 過去報告:10/14
米CISAは、Ivanti Connect Secureの認証バイパス脆弱性(CVE-2026-104935)の積極的な悪用を確認し、直ちにアップデートを適用するよう組織に要請しました。本脆弱性は悪用が確認されたためCISAのKEVカタログに追加されており、リモートから認証なしで任意のコマンドを実行されるおそれがあります。
10/14 報告の Ivanti Connect Secure の脆弱性(CVE-2026-104935)について、CISA が積極的な悪用を確認し直ちにアップデートを要請しています。早急な対応を推奨します。
なぜご自身の組織で確認すべきか自組織のVPN機器において認証なしで任意のコマンドを実行されるおそれがあり、悪用が確認されているため。
SiteGuardにOSコマンドインジェクション脆弱性
EGセキュアソリューションズは、SiteGuard Server EditionにおけるOSコマンドインジェクションの脆弱性(CVE-2026-106931)を公表しました。JPCERT/CCが悪用の確認を伝えており、アップデートや統計機能の無効化などの対策が案内されています。
なぜご自身の組織で確認すべきか自組織のWebサーバを保護するWAFにおいてroot権限等でのOSコマンド実行が可能であり、すでに悪用が確認されているため。
🔄 [続報] JPCERT/CC、2026年10月のマイクロソフトセキュリティ更新プログラムに関する注意喚起を公開
📰 過去報告:10/14
JPCERT/CCは、マイクロソフト社製品の脆弱性を修正する2026年10月のセキュリティ更新プログラムが公開されたことに伴い、注意喚起を発出しました。悪用が確認されているWindows シェルの脆弱性(CVE-2026-96951)などが含まれており、早期の更新プログラム適用を呼びかけています。
10/14 に報告した脆弱性(CVE-2026-96951)に関する続報です。
なぜご自身の組織で確認すべきか自組織で広く利用されるWindows環境において、すでに悪用が確認されている脆弱性の修正が含まれるため。

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■ 脅威動向
KEV🔄 [続報] AhsayCBS における不適切な認証による認証回避の脆弱性
📰 過去報告:10/10
Ahsayが提供するバックアップ管理サーバー「AhsayCBS」のAPIコンポーネントにおいて、不適切な認証の脆弱性が確認された。具体的には「checkSysPwd」関数におけるランダムパラメータの操作により、リモートの攻撃者が認証プロセスを回避できるというものである。本脆弱性は悪用が確認されており、別の脆弱性であるCVE-2026-105134と組み合わせて連鎖的に攻撃に利用される可能性があるため、組織にとって極めて重大なリスクをもたらす。CISA は米国の連邦政府機関に、2026年10月17日までの対応を求めている。
10/10 に報告した脆弱性(CVE-2026-105134)が、実際の悪用の確認により CISA の KEV カタログに追加されました。
対象ソフト
AhsayCBSは、バックアップサービスプロバイダー向けの集中管理型バックアップサーバーソフトウェアである。企業データのバックアップ管理やリカバリを効率化するために利用される。
影響
リモートの攻撃者によって認証を突破され、管理権限の奪取やバックアップデータの漏洩、破壊が行われる可能性がある。
対応策
ベンダーの公開情報: https://www.ahsay.com/en/company/announcements/patch-cve-105133-105134-update
脆弱性Splunk Enterpriseにおけるコーディング標準不順守に関する脆弱性
Splunk Enterpriseにおいて、コーディング標準が適切に遵守されていない問題が存在する。Splunkは内部的に特定された複数の脆弱性に対応しており、本脆弱性は共通の弱点分類に基づいてCVEが割り当てられている。CVSS v3の基本値は9.8と評価されており、影響度は重大である。
10/10 報告と同じ Splunk Enterprise について、別の脆弱性(CVE-2026-76285)が公表されました。影響環境の確認を推奨します。
対象ソフト
Splunkは、大量の機械データやログを収集・分析・可視化するためのプラットフォームであり、セキュリティ監視やIT運用の現場で広く利用されている。
影響
攻撃者によって、機密情報の漏えいやシステムの完全性・可用性の侵害など、重大な影響を受ける可能性がある。
🔄 [続報] Fortinet、FortiSandbox等にクリティカル脆弱性
📰 過去報告:10/14
Fortinetはセキュリティアドバイザリ11件を公開し、14件の脆弱性を明らかにしました。「FortiSandbox」および「FortiSIEM」に関する2件の脆弱性は、重要度がもっとも高い「クリティカル(Critical)」とレーティングされています。
10/14 に報告した脆弱性(CVE-2026-106173)に関する続報です。
脅威の概要
Fortinet製品群において、FortiSIEMのパストラバーサル脆弱性(CVE-2026-106173)およびFortiSandboxの認証回避脆弱性(CVE-2026-107656)を含む14件の脆弱性が明らかになりました。クリティカルと判定されたこれら2件はいずれもCVSSv3.1ベーススコア9.8と評価されています。
主要なTTP
細工したパケットを用いたFortiSIEMへの不正なコードやコマンドの実行
細工したHTTPリクエストを用いたFortiSandboxのウェブ管理インタフェースの認証回避
対象となる組織・利用者
「FortiSIEM」や「FortiSandbox」(「FortiSandbox PaaS」を含む)を運用している組織。
EC-CUBE公式AmazonPayプラグインに脆弱性、すでに悪用も
EC-CUBE 4向け「AmazonPayプラグイン」にリダイレクト処理に関する脆弱性CVE-2026-103671が判明しました。すでに悪用が確認されており、開発元のイーシーキューブやJVNが対策を呼びかけています。
脅威の概要
EC-CUBE 4向け「AmazonPayプラグイン」におけるリダイレクト処理に関する脆弱性(CVE-2026-103671)です。外部から制御可能なウェブパラメータを悪用され、注文手続き中に任意のウェブサイトへリダイレクトさせられてアカウント情報などを窃取されるおそれがあり、すでに悪用が確認されています。
主要なTTP
変更されないことを前提としたウェブパラメータの外部制御
注文手続き中の任意のウェブサイトへのリダイレクト誘導
対象となる組織・利用者
EC-CUBE 4向け「AmazonPayプラグイン」を導入している組織。
推奨される防御アクション
「AmazonPayプラグイン」を最新版へアップデートする
「CV1対応版」の「1.2.9」以前のバージョンを使用している場合は「CV2対応版」へ移行する
HAProxy Data Plane APIに認証バイパスの脆弱性
負荷分散ソフトウェア「HAProxy」の設定管理用APIである「HAProxy Data Plane API」に、認証を回避できる深刻な脆弱性「CVE-2026-109575」が明らかとなりました。相互TLS認証(mTLS)を設定した際に認証機能が適用されなくなるおそれがあり、CVSSv3.1のベーススコアは「9.8」と評価されています。
脅威の概要
「HAProxy Data Plane API」において、相互TLS認証(mTLS)を設定した際にHTTPやUNIXドメインソケット経由のアクセスに必要な認証が無効になる脆弱性(CVE-2026-109575)です。認証方式を切り替える共通のリクエスト処理の実装不備に起因し、特定の認証設定を行うことで認証なしにAPIの管理機能が利用可能になるおそれがあります。
対象となる組織・利用者
「HAProxy Data Plane API」を導入し、相互TLS認証(mTLS)などの特定の認証設定を利用している組織。
推奨される防御アクション
HAProxy Technologiesがリリースした修正版(バージョン「3.4.4」「3.3.9」「3.2.17」「3.0.25」「2.9.29」)を適用する
公開AIモデルを用いたChromeフルチェーン攻撃の実証
セキュリティ企業XBOWの研究チームが、OpenAIの公開モデル「GPT-5.6 Sol」を利用したAIエージェントを活用し、6日間でGoogle Chromeのフルチェーン脆弱性エクスプロイトを作成したと発表しました。この攻撃は3つの脆弱性を連鎖させ、ウェブページを読み込むだけでWindows環境で任意のコードを実行するもので、Googleはすべての脆弱性を修正し、最高額の賞金を支払いました。
脅威の概要
セキュリティ企業XBOWが、OpenAIの公開モデル「GPT-5.6 Sol」を用いたAIエージェントを活用し、Google Chromeの3つの脆弱性を連鎖させたフルチェーンのエクスプロイトを6日間で構築した事例。JavaScriptエンジン(V8)、WebP画像デコーダー、クラッシュハンドラー(Crashpad)の脆弱性を組み合わせ、ユーザーがウェブページを読み込むだけでWindows環境での任意のコード実行を可能にするものでした。
主要なTTP
V8エンジンのメモリ制御を掌握する脆弱性(CVE-2026-85045)の悪用
Animated-WebP画像デコーダーの脆弱性を用いた内側サンドボックスからの脱出
Crashpad(クラッシュハンドラー)の脆弱性(CVE-2026-78952)を用いたシステム上の完全なコード実行
対象となる組織・利用者
Google Chromeを利用している組織、およびブラウザ経由の高度な脆弱性攻撃に備えるセキュリティ担当者。
推奨される防御アクション
Google Chromeを最新バージョン(152.0.7977.82以降)にアップデートし、ブラウザを再起動する
ブラウザの自動更新が適用されていることを確認する
■ 注目事例
ディップ、「バイトル」等に不正アクセスで最大約388万件のメールアドレスが漏えい
ディップ株式会社は、運営する「バイトル」「バイトルNEXT」が第三者からの不正アクセスを受け、登録会員のメールアドレスが最大3,885,771件漏えいしたと発表しました。システムの一部機能における仕様の不備を突いた、海外からの不正アクセスによるものとしています。
攻撃手法(確認済み)
システムの一部機能における仕様の不備を突いた、海外からの不正アクセス。
自組織チェックポイント
自組織で運用するシステムの機能に、不正アクセスを許すような仕様の不備や設計上の脆弱性がないか
海外からのアクセスが必要ないシステムについて、不要な海外からの接続を遮断する設定になっているか
八王子学園、ランサムウェア攻撃の調査結果を発表
八王子学園八王子中学校・高等学校は、7月に公表したサイバー攻撃に関する第2報を発表しました。フォレンジック調査の結果、攻撃者はリモートデスクトップ接続を通じてサーバーに侵入し、ランサムウェアを実行してファイルを暗号化したことが判明しました。外部への個人情報流出は確認されていませんが、ログが一部消去されているため否定はできないとしています。
攻撃手法(確認済み)
攻撃者が不正な手段でファイアウォールを突破し、サーバーにリモートデスクトップ接続でログインして侵入したことが判明しています。その後、ランサムウェアが実行されサーバーやパソコンのファイルが暗号化されました。
自組織チェックポイント
外部から組織内のサーバーや端末へ直接リモートデスクトップ接続できる状態になっていないか
ファイアウォール等の境界防御において、不正な通信の侵入経路となる設定や脆弱性がないか
リモートデスクトップ等の管理用ポートへのアクセスが特定の信頼できる接続元に制限されているか
Nextcloud内蔵アプリの脆弱性でサーバーがバックドア設置の被害
Nextcloudのオプションアプリ「Collabora Online - Built-in CODE Server」に未認証のコマンドインジェクション脆弱性(CVE-2026-110447)が確認されました。攻撃者はローカルのドキュメントサーバーが停止している状態を利用して未認証リクエストを送り、サーバー上にPHPのウェブシェルを設置して外部の宛先への情報送信などを試みていたことが判明しています。
攻撃手法(確認済み)
Nextcloudのオプションアプリ「Collabora Online - Built-in CODE Server(richdocumentscode)」に含まれるproxy.phpスクリプトへの未認証リクエストを悪用し、リクエストパスに隠したシェルコマンドを実行する手口が確認されています。ローカルのドキュメントサーバーが停止している状態(再起動やアップグレード、クラッシュ時など)でコードが起動する際に脆弱性が発現しました。
攻撃手法(推測)
攻撃者は公開されている脆弱性を悪用し、自動化されたスキャナーやボットネットを用いてインターネット上の脆弱なNextcloudサーバーを網羅的に探索し、バックドアの設置を試みた可能性があります。(根拠:複数の異なる管理者が同様の手口によるアクセスやウェブシェルの設置を確認しており、特定のターゲットに対する標的型攻撃というよりも、公開された脆弱性を狙った無差別的な悪用活動の傾向が見られます。)
自組織チェックポイント
Nextcloudサーバーに「Collabora Online - Built-in CODE Server」アプリがインストールされていないか
アクセスログにproxy.php?statusへのリクエストで%2e%2eや$(、${IFS}などの特殊文字が含まれる履歴がないか
apps/richdocumentscodeフォルダ内に不審なshx*.phpファイルや見覚えのないPHPファイルが作成されていないか
和歌山市、防災情報システムの不正アクセスで情報流出か
和歌山市は、利用している防災情報配信システムの提供元業者が外部からの不正アクセスを受け、登録されていた市民のメールアドレスやファクス番号などの個人情報が漏洩した可能性があると発表しました。
攻撃手法(確認済み)
サービス提供事業者(株式会社アルカディア)のクラウド型災害情報一斉配信サービス「SpeeCAN RAIDEN」のネットワークが外部からの第三者による不正アクセスを受けた。
攻撃手法(推測)
クラウドサービスや管理サーバーの脆弱性が悪用されたか、あるいは管理アカウントの認証情報が不正に取得・悪用された可能性があります。(根拠:外部からの不正アクセスによりシステムから情報が流出したとされる事案では、クラウド環境の設定不備や既知の脆弱性の突入、あるいは認証情報の不正利用が一般的な原因として挙げられます。)
自組織チェックポイント
外部のクラウドサービスやシステムを利用している場合、提供元事業者におけるセキュリティ対策やインシデント発生時の報告体制を把握しているか
スズキ二輪、ホームページが不正アクセス被害
株式会社スズキ二輪は、運営するスズキワールドホームページへの不正アクセスにより、一部ページが改ざんされ外部へのリンクが設置されたと公表しました。また、問い合わせフォームの送信ログに記録されていたお名前やメールアドレスなどの個人情報約4,400件が、第三者に不正に閲覧または取得された可能性があります。
攻撃手法(確認済み)
ホームページへの不正アクセスにより一部ページが改ざんされたと公表されていますが、具体的な侵入経路や脆弱性の詳細は記載されていません。
攻撃手法(推測)
Webサイトの改ざんやフォームログの閲覧が発生していることから、Webアプリケーションの脆弱性や管理用アカウントの認証不備を突いた不正アクセスの可能性があります。(根拠:ホームページの改ざんおよび問い合わせフォームの送信ログへの不正アクセスが同時に確認されているため、Webサーバー上の脆弱性やCMS等の管理機能の不備が悪用されたものと考えられます。)
自組織チェックポイント
Webサイトや公開フォームの管理画面へのアクセス制限や認証強度が適切に設定されているか
Webアプリケーションや利用しているCMS等に既知の脆弱性が放置されていないか

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この内容は 2026-10-15 に配信されました。