2026-09-07(月)配信
セキュリティ脅威情報
■ 脅威動向
脆弱性エクシング CPTrans-ME-X における OS コマンド注入等の複数の脆弱性
株式会社エクシングが提供する CPTrans-ME-X において、複数の深刻な脆弱性が確認された。具体的には、OS コマンドインジェクション(CVE-2026-62928)、機微なシステム情報の漏えい、デフォルトパスワードの使用、およびハードコードされたパスワードの使用が含まれる。特に OS コマンドインジェクションの脆弱性は、ネットワークを介して遠隔から認証なしで悪用される可能性があり、システムの完全な制御を奪われる恐れがある。
対象ソフト
CPTrans-ME-X は、通信プロトコルの変換やゲートウェイとして機能する産業用通信機器である。
影響
遠隔の攻撃者によって、対象機器上で任意の OS コマンドを実行されたり、機微な情報を窃取されたりする可能性がある。また、管理権限を奪取されることで、機器の設定変更や不正な操作が行われる危険性がある。
脆弱性Linux Kernel におけるリソースロック欠如の脆弱性 (CVE-2026-64068)
📰 過去報告:9/6
Linuxカーネル内のnetfsコンポーネントにおいて、リソースのロック処理に不備がある脆弱性が修正された。具体的には、新しいサブリクエストの再試行を追加する際に適切なロックが取得されておらず、netfs_retry_read_subrequestsおよびnetfs_retry_write_stream関数において排他制御が欠如していた。CVSSスコアは9.8と極めて高く、ネットワーク経由で特権なしに悪用が可能と定義されており、システムの完全性や可用性に重大な影響を及ぼす可能性がある。
9/6 報告と同じ Linux Kernel について、別の重大な脆弱性が公表されました。利用環境におけるパッチ適用状況の確認を推奨します。
対象ソフト
Linux Kernelは、世界中のサーバー、組み込み機器、クラウドインフラ基盤として広く利用されているオープンソースのオペレーティングシステムの中核部分である。
影響
攻撃者によりカーネル内部の状態が不正に操作される恐れがあり、機密情報の漏洩、データの改ざん、あるいはシステムを停止させるサービス拒否(DoS)攻撃が実行される可能性がある。
PALLET CONTROL製品にアクセス制御不備の脆弱性
📰 過去報告:9/1
「PALLET CONTROL」のサービスプログラムにおけるアクセス制御不備の脆弱性(CVE-2026-81302)です。管理者権限を持たない一般ユーザーがサービスプログラムへアクセス可能であり、WindowsクライアントOS上でSYSTEM権限による任意コード実行につながるおそれがあります。
9/1 報告の別製品事例と同様、アクセス権限の設定不備に起因して権限昇格やコード実行に至る脆弱性が公表されています。対象製品の利用状況をご確認ください。
対象となる組織・利用者
「PALLET CONTROL」製品の対象バージョン(Ver. 6.3 パッチ 5 およびそれ以前、PalletControl 10 Update 8 およびそれ以前、PalletControl クラウドの同等バージョン)を利用している組織。
推奨される防御アクション
開発者が提供する情報をもとに最新版へアップデートを適用する
PALLET CONTROL Ver. 6.3 パッチ 6 以降へ更新する
PalletControl 10 Update 9 以降へ更新する
PalletControl クラウドを Update 9 以降へ更新する
■ 注目事例
VOISINGのBIツールに不正アクセス、個人情報流出
📰 過去報告:9/1
株式会社VOISINGは、同社が利用するデータ分析システム(BIツール)への不正アクセスを受けたと発表しました。外部からの不正アクセスにより、ツール内に保管されていた顧客の基本情報や購買履歴などのデータが不正に取得(ダウンロード)されたとしています。
9/1 報告の他社事例と同様、不正アクセスによる個人情報の外部流出が発生しています。外部公開システムや利用サービスにおけるアクセス管理の再確認が推奨されます。
攻撃手法(確認済み)
外部からの不正アクセスによるデータ分析システム(BIツール)への侵入、および保管データの不正取得。原因とみられる脆弱性に対する修正プログラムの適用が実施されています。
攻撃手法(推測)
BIツールに存在していた未修正の脆弱性が悪用された可能性や、管理アカウントの認証情報が何らかの形で漏洩・悪用されて侵入された可能性があります。
自組織チェックポイント
自社で利用しているBIツールやデータ分析システムに脆弱性がないか確認しているか
BIツールへのアクセス権限や認証管理(多要素認証の導入など)は適切に行われているか
外部からアクセス可能な管理画面やデータベースが不要に露出していないか
システムへの不審なアクセスや大量データのダウンロードを検知する仕組みがあるか
クラウドサービスや外部連携ツール側のセキュリティ設定を定期的に点検しているか
ロジックベイン、不正アクセスで1.7万人分の情報流出
株式会社ロジックベインは、過去に発生した不正アクセスに関する第4報を発表しました。外部専門機関による調査の結果、ダークウェブ上のリークサイトに約1.7万名分の顧客や取引先等の個人情報が掲載されていることが確認され、さらに約9.7万名分の情報にも流出のおそれがあるとして個別通知を進めています。
攻撃手法(確認済み)
外部専門機関の調査により、攻撃者がVPN接続を経由して社内ネットワークに不正にアクセスし、ランサムウェアを実行したことが確認されています。
攻撃手法(推測)
VPN装置の脆弱性の悪用、または管理用アカウントの認証情報が窃取されたことで初期侵入が行われた可能性があります。
自組織チェックポイント
自社で利用しているVPN機器のファームウェアやソフトウェアが最新バージョンにアップデートされているか
VPNのログインにおいて多要素認証(MFA)が有効化されているか
不要または長期間使用されていないVPNアカウントが適切に無効化されているか
EDR等のエンドポイントセキュリティ製品が主要な端末やサーバーに導入されているか
三井不動産、資格情報の不正利用で最大5.5万件情報漏えいか
📰 過去報告:9/4
三井不動産は、利用する一部のシステムが不正アクセスを受けたと発表しました。資格情報が不正利用され、最大約5.5万件の個人情報が閲覧された可能性があるとして、無効化や監視強化などの対応を行っています。
9/4 報告の他社事例と同様、不正アクセスによる個人情報の閲覧や流出の懸念が発生しています。認証情報の適切な管理と監視体制の強化が求められます。
攻撃手法(確認済み)
公表文では「システムに係る資格情報の不正利用」と記載されており、具体的な侵入経路の詳細は不明です。
攻撃手法(推測)
従業員の認証情報が何らかの原因(フィッシング、別サービスからのクレデンシャルスタッフィング、マルウェア感染等)で窃取され、正規のアカウント情報を用いてシステムに不正ログインされた可能性があります。
自組織チェックポイント
管理システムやクラウドサービスへのアクセスに多要素認証(MFA)が導入されているか
パスワードの使い回しを禁止し、定期的な変更や強度が保たれているか
アカウントの異常なログイン試行や不審なIPからのアクセスを監視しているか
不要になったアカウントが速やかに無効化されているか
T&K TOKA、ランサムウェア攻撃で一部業務停止
📰 過去報告:8/31
株式会社T&K TOKAは、システムへの不正アクセスを受けてランサムウェアによる被害を確認したと発表しました。現在は一部の業務を停止しており、警察などと連携しながら原因と影響範囲の調査、およびシステムの復旧を進めています。
8/31 報告の大仙の事例と同様、不正アクセスやマルウェア感染によって業務に影響が生じる事案が続いています。自組織の対策状況も再点検してください。
攻撃手法(確認済み)
公表情報からは不明(第三者による不正アクセスおよびランサムウェアによる被害と発表)。
攻撃手法(推測)
VPN機器やリモートデスクトップの脆弱性悪用、あるいは窃取された認証情報を悪用した侵入の可能性があります。
自組織チェックポイント
外部からアクセス可能なVPNやリモート管理ポートに多要素認証(MFA)が導入されているか
境界防御機器やサーバーの脆弱性管理・パッチ適用が適切に行われているか
バックアップデータがネットワークから切り離された環境(オフライン/イミュータブル)で保管されているか
ネットワークのセグメンテーションが適切に実施され、被害の横展開が防止できるか
01銀行システムに不正アクセス、最大100社情報流出
📰 過去報告:8/31
01銀行はシステムへの不正アクセスを検知し、調査の結果、最大100社の顧客識別情報とメールアドレスの漏えいを確認したと発表しました。現在はアクセス経路を遮断するなどの暫定対策を実施し、外部専門家を交えて調査を継続しています。
8/31 報告の他社事例と同様、不正アクセスによる情報漏えい事案が続いています。アクセス経路の確認や監視体制の再点検が求められます。
攻撃手法(確認済み)
公表情報からは具体的な侵入経路や手口は不明です。
攻撃手法(推測)
金融機関を狙った近年の類似インシデントの傾向から、外部公開されているWebアプリケーションの脆弱性悪用や、VPN機器・リモートデスクトップ等の管理用アカウントの認証情報漏えいを突いた不正アクセスの可能性があります。
自組織チェックポイント
自社で外部公開しているWebアプリケーションやサーバーに既知の脆弱性が残っていないか
VPNやリモートアクセス等の認証に多要素認証(MFA)が導入されているか
管理者アカウントのパスワードポリシーが適切に運用されているか
システムへのアクセスログが適切に記録・監視されているか
■ レポート・解説
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この内容は 2026-09-07 に配信されました。