2026-09-04(金)配信
セキュリティ脅威情報
■ 要対応(緊急度が高く、多くの組織で対応が必要な事案)
KEVKludex Starlette におけるHTTPリクエスト/レスポンスSMG脆弱性
📰 過去報告:8/28
Kludex StarletteにHTTPリクエスト/レスポンスの不整合(Smuggling)を利用した脆弱性が存在する。攻撃者はホスト部分へパスをインジェクションし、実際のパスをプレペンドすることで、再構築されたURLのパスに依存する認証処理において認証バイパスなどの問題を引き起こす可能性がある。本脆弱性はCVE-2026-42271と組み合わせて悪用される可能性がある。CISAは2026年09月16日までの対応を推奨している。
8/28 報告の JFrog の事例に続き、CISA から対応推奨期日が示された脆弱性です。対象製品を利用中の場合は期日に向けた対応状況をご確認ください。
なぜご自身の組織で確認すべきかCISAのKEVに登録されており、HTTPリクエスト不整合による認証バイパスを防ぐため該当ライブラリの更新が必要です。
攻撃手法(確認済み)
認証バイパスや不正なリクエスト/レスポンス処理が発生し、セキュリティ制御の回避につながる恐れがある。
自組織チェックポイント
ベンダーの指示に従い緩和策を適用すること。CISAのBOD 26-04およびフォレンジックトリアージ要件に準拠し、クラウドサービスの場合は適切なガイダンスに従うこと。緩和策が利用できない場合は製品の使用を中止すること。
Google Chrome、ゼロデイ脆弱性含む12件を修正
Googleは「Chrome」のセキュリティアップデートをリリースし、12件の脆弱性に対処しました。スクリプトエンジン「V8」における型の取り違えの脆弱性(CVE-2026-85046)など、すでに悪用が確認されているゼロデイ脆弱性が含まれています。
なぜご自身の組織で確認すべきかすでに実環境での悪用が確認されているゼロデイ脆弱性が含まれており、全社端末のブラウザ更新が必要です。
■ 脅威動向
KEVSangoma SwitchvoxにおけるSQLインジェクション脆弱性
📰 過去報告:9/3
Sangoma SwitchvoxにSQLインジェクションの脆弱性が存在する。認証されていない遠隔の攻撃者が、細工された単一のリクエストを送信することにより、バックエンドのPostgreSQLデータベースに対して任意のSQL文を実行することが可能となる。これにはデータベース操作やリモートコード実行が含まれる。CISAは2026年9月5日までの対応を推奨している。
9/3 報告の別製品の事案と同様に、CISAが期限を定めて対応を推奨している脆弱性です。利用環境の確認を推奨します。
対象ソフト
Sangoma Switchvoxは、企業向けに提供されているIP-PBXおよびユニファイドコミュニケーション(UC)ソリューションであり、音声通話や内線管理などの通信インフラとして利用される。
影響
攻撃者がデータベース操作やリモートコード実行を行う可能性があり、システムの完全性や機密性が著しく損なわれる恐れがある。
対応策
ベンダーの指示に従って適切な緩和策を適用すること。クラウドサービスについては該当するBOD 26-04のガイダンスに従い、緩和策が利用できない場合は製品の使用を中止すること。CISAのBOD 26-04およびフォレンジックトリアージ要件に準拠して対応を実施する。
KEVKestra OSSにおけるOSコマンドインジェクション脆弱性
📰 過去報告:8/28
Kestra OSSにOSコマンドインジェクションの脆弱性が存在し、認証されていない遠隔の攻撃者が認証情報なしで任意のワークフローを作成および実行できる恐れがある。CISAはこの脆弱性をKnown Exploited Vulnerabilitiesカタログに追加しており、迅速な対応を求めている。CISAは2026年9月5日までの対応を推奨している。
8/28 報告の事例と同様に、CISAのKEVカタログへの追加に伴い迅速な対応が求められている事案です。該当製品の利用状況をご確認ください。
対象ソフト
Kestraは、データオーケストレーションやワークフロー自動化を構築するためのオープンソースプラットフォームであり、多様なデータパイプラインの管理・実行に利用される。
影響
認証されていない攻撃者による任意のワークフローの作成および実行が可能となり、システム全体の侵害や不正なコマンド実行につながる恐れがある。
対応策
ベンダーの指示に従い、CISAのBOD 26-04(リスクに基づくセキュリティ更新の優先順位付け)およびフォレンジックトリアージ要件に準拠して適切な緩和策を適用すること。クラウドサービスの場合は適用可能なBOD 26-04のガイダンスに従い、緩和策が利用できない場合は製品の使用を中止すること。
KEVBerriAI LiteLLMの不適切な認証に関する脆弱性
📰 過去報告:9/1
BerriAI LiteLLMのMCP Streamable HTTPエンドポイントにおいて、不適切な認証に関する脆弱性が存在する。この脆弱性により、認証されていない攻撃者が任意のBearerトークンを使用して、認証済みのMCPセッションを確立することが可能となる。CISAはこの脆弱性を悪用が確認された脆弱性カタログ(KEV)に追加しており、組織に対するリスクが極めて高い。CISAは2026年09月16日までの対応を推奨している。
9/1 報告の事例に続き、認証不備に関する脆弱性が CISA のカタログに追加されています。該当製品の利用状況と対応要件の確認を推奨します。
対象ソフト
LiteLLMは、複数の大規模言語モデル(LLM)APIを統一的なインターフェースで利用
管理できるようにするためのプロキシ/ゲートウェイサービスである。主にAIアプリケーションの開発環境や企業システムにおいて、APIコールのルーティングや認証
流量制御の目的で使用される。
影響
認証されていない第三者が任意のBearerトークンを悪用して認証済みセッションを確立し、不正なアクセスや操作を行うおそれがある。
対応策
ベンダーの指示に従って適切な緩和策を適用すること。CISAのBOD 26-04およびフォレンジックトリアージ要件に準拠し、クラウドサービス向けガイダンスの適用、または緩和策が利用できない場合は製品の使用を停止すること。
脆弱性unstructured における Server-Side Request Forgery (SSRF) の脆弱性
Python ライブラリ「unstructured」の URL パーティショニング機能において、深刻な SSRF(サーバサイドリクエストフォージェリ)の脆弱性が発見された。`partition()` 等の関数に渡される URL のホスト検証が不十分なため、攻撃者は任意の内部 IP アドレスやクラウドのメタデータエンドポイントに対してリクエストを送信させることができる。取得されたレスポンスはテキストとしてそのまま返されるため、内部ネットワーク上の機密データの完全な読み取りが可能である。本ライブラリは主要な AI エージェントフレームワークの基盤として広く普及しており、波及効果が非常に大きい。
対象ソフト
「unstructured」は、LLM(大規模言語モデル)アプリケーションでの利用を想定した、多様な形式のドキュメントを解析・構造化するためのライブラリである。LangChain や LlamaIndex などの主要な AI フレームワークにおいて、外部 URL からデータを読み込む際のデファクトスタンダードとして広く利用されている。
影響
攻撃者は内部ネットワーク上の HTTP サービス(Redis、Elasticsearch、Kubernetes API 等)の内容を読み取ることができる。また、クラウド環境(AWS, GCP, Azure)のメタデータサービスにアクセスし、一時的な認証情報や機密設定を奪取される恐れがある。その他、内部ネットワークの偵察活動にも悪用される可能性がある。
対応策
unstructured バージョン 0.24.0 以降にアップグレードすること。
Hugging Face Transformersにリモートコード不正キャッシュの脆弱性
Hugging Face製Transformersライブラリにおいて、ユーザーによる同意確認が行われる前にリモートコードがディスクへ不正にキャッシュされる脆弱性が存在することが報告されています。
対象となる組織・利用者
Hugging Face製Transformersライブラリを利用している開発組織やAI・機械学習システム運用者。
推奨される防御アクション
CERT/CCやJVNのアドバイザリを確認する
脆弱性に対応した最新のアップデートやパッチを適用する
ライブラリの利用環境におけるアクセス制御やセキュリティ設定を見直す
■ 注目事例
東京都管工事工業協同組合サイトが改ざん、CMS脆弱性突かれ
東京都管工事工業協同組合のウェブサイトが不正アクセスを受け、運用しているCMSの脆弱性を突かれてサーバ内に不正プログラムが設置されました。これによりJavaScriptファイルが書き換えられ、スマートフォンからの閲覧時に不審な広告やウイルス感染を装う画面へ自動で遷移する状態が発生しました。現時点で情報流出は確認されていません。
攻撃手法(確認済み)
CMSの旧バージョンに存在していたセキュリティ上の脆弱性を利用した外部からの不正アクセスにより、サーバ内に不正プログラムが設置され、JavaScriptファイルが書き換えられました。
攻撃手法(推測)
古いバージョンのCMSや放置されていた不要な旧システムに対して、既知の脆弱性を狙った自動スキャンや攻撃コードの送信が行われた可能性があります。
自組織チェックポイント
自社で運用するCMSやプラグインのバージョンは常に最新か
放置されている不要な旧システムやテスト環境が外部からアクセスできない状態になっているか
CMSの管理画面へのアクセス制限や追加認証(多要素認証など)が導入されているか
データベース、サーバ、CMSの管理画面で推測されやすい共通パスワードや初期パスワードを使用していないか
MOOMOO JAPAN、不正アクセスで情報漏洩の可能性
📰 過去報告:8/28
株式会社RBW JAPANが運営する公式ファンクラブ「MOOMOO JAPAN」は、システム管理委託会社のサーバーに対して第三者からの不正アクセスが確認され、会員のメールアドレスおよびパスワードが外部へ漏洩した可能性があると公表しました。クレジットカード情報は含まれていません。
8/28報告の他社事例と同様、システム管理等の委託先を経由した情報漏洩の懸念が発生しています。委託先のセキュリティ体制の再確認が重要です。
攻撃手法(確認済み)
システム管理委託会社のサーバーに対する外部からの不正アクセスによるものとされていますが、具体的な侵入経路や脆弱性等の詳細については明記されていません。
攻撃手法(推測)
システム管理委託会社のサーバーが標的となっていることから、外部公開されているWebアプリケーションや管理画面の脆弱性を突いた侵入、あるいは委託先が使用する管理アカウントの認証情報が何らかの形で奪取された可能性があります。
自組織チェックポイント
自社システムだけでなく、外部委託先やクラウド上の管理サーバーのセキュリティ対策状況を確認しているか
委託先との間でインシデント発生時の報告手順や責任範囲が明確になっているか
社内システムやサービスにおいて、推測されやすいパスワードや使い回しを防止するポリシーが徹底されているか
アカウント認証に多要素認証(MFA)が導入されているか
🔄 [続報] 丸八製茶場、ショップサーブ不正アクセスで漏洩
📰 過去報告:8/28
丸八製茶場は、利用するECサイト構築サービス「ショップサーブ」(Eストアー運営)への不正アクセスにより、オンラインショップを利用した顧客の個人情報が漏洩したことを公表しました。詳細や対象範囲はサービス提供元であるEストアーより案内されるとしています。
8/28 報告のEストアー「ショップサーブ」不正アクセスに関連し、同サービスを利用する丸八製茶場からも顧客個人情報の漏洩が公表されました。
攻撃手法(確認済み)
利用しているECサイト構築サービス「ショップサーブ」(株式会社Eストアー運営)のサーバーに対する外部からの不正アクセス。
攻撃手法(推測)
ECサイト構築プラットフォームやWebアプリケーションに対する既知・未知の脆弱性の悪用、あるいは管理権限を狙った認証情報の不正取得などが侵入経路として行われた可能性があります。
自組織チェックポイント
自社で利用している外部ECカートやSaaS型のプラットフォームのセキュリティアップデート状況を確認しているか
プラットフォーム提供元からのセキュリティインシデントに関する告知や案内を迅速に把握できる体制があるか
インシデント発生時に便乗した不審なメールや連絡に対する注意喚起を社内で徹底しているか
顧客情報の取り扱いや委託先管理の契約内容・連絡体制を再確認しているか
名鉄協商、不正アクセスで情報漏えいのおそれ
📰 過去報告:9/2
名鉄協商株式会社は、7月に公表したサーバーへの不正アクセスに関する調査の過程で、顧客情報システムに登録されていた顧客情報が外部に漏えいしたおそれがあることを判明させたと発表しました。現時点で流出や不正利用の事実は確認されていませんが、対象となる可能性のある顧客へ個別に案内を行っています。
9/2 報告の他社事例をはじめ、外部からの不正アクセスによる顧客情報漏えい懸念が相次いでいます。自社システムのアクセス権限や管理体制の再点検が推奨されます。
攻撃手法(確認済み)
公表文では「弊社サーバーに対する第三者による不正アクセス」と記載されているのみで、具体的な侵入経路や手口の詳細については明らかにされていません。
攻撃手法(推測)
サーバーへの不正アクセスおよび顧客情報システムのデータ流出のおそれがあることから、外部公開されているWebアプリケーションの脆弱性悪用や、認証情報の不正利用(クレデンシャルスタッフィング等)を起点とした侵入の可能性があります。
自組織チェックポイント
外部公開しているサーバーやWebアプリケーションに既知の脆弱性が放置されていないか
管理画面やAPI等へのアクセス制限や多要素認証(MFA)が適切に実施されているか
顧客情報を保有するデータベースへのアクセスログが監視・保存されているか
不審なアクセスや通信を検知するためのWAFやEDRが導入されているか
セントラルコンサルタント、不正アクセスで個人情報閲覧の恐れ
📰 過去報告:9/1
セントラルコンサルタントは、コーポレートサイトが不正アクセスを受けたと発表しました。システム上の脆弱性を悪用され、データベース内の問い合わせ情報や採用応募情報が閲覧・取得可能な状態になっていたほか、メール送信用認証情報が取得された可能性が高いとしています。
9/1 報告の他社事例と同様、公開Webサイトの脆弱性を悪用された不正アクセス事例です。外部公開システムにおける脆弱性の放置や認証情報の管理体制に留意が必要です。
攻撃手法(確認済み)
システム上の脆弱性を悪用した不正アクセスにより、不正な管理者アカウントの作成、データベース情報の参照、外部との不正な通信、およびメール送信用認証情報の窃取が発生したとのことです。
攻撃手法(推測)
Webアプリケーションの脆弱性(SQLインジェクションやOSコマンドインジェクションなど)を突かれて初期侵入を許し、バックドア的な管理者アカウントを作成された可能性が考えられます。
自組織チェックポイント
自社で運営するWebサイトやフォームに未着手の脆弱性はないか
Webアプリケーションの管理者アカウントの認証強度は十分か
Webサーバから外部への不要な通信が発生していないか監視しているか
問い合わせフォーム等のデータベースへのアクセス権限は適切に制限されているか
■ レポート・解説
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この内容は 2026-09-04 に配信されました。