2026-09-02(水)配信

セキュリティ脅威情報

■ 要対応(緊急度が高く、多くの組織で対応が必要な事案)
KEVPaperCut NG/MFにおける安全でないリフレクションの脆弱性
📰 過去報告:9/1
PaperCut NG/MFに安全でないリフレクションの脆弱性が存在する。攻撃者はシステム設定パラメータを操作し、PaperCutサーバープロセスのセキュリティコンテキスト下でアプリケーションクラスパス上の任意のJavaバイトコードを実行する可能性がある。この脆弱性は別の脆弱性(CVE-2026-81578)と連鎖して悪用されるおそれがある。CISAは2026年09月14日までの対応を推奨する。
9/1報告と同じPaperCut NG/MFに関する別の脆弱性です。前回報告の脆弱性と連鎖して悪用されるおそれがあるため、利用環境では併せて対応状況をご確認ください。
なぜご自身の組織で確認すべきかCISA KEVに登録されたPaperCut NG/MFの任意コード実行脆弱性であり、悪用が確認されているため。
攻撃手法(確認済み)
サーバープロセスの権限での任意コード実行およびシステム設定の不正変更
自組織チェックポイント
ベンダーの指示に従い緩和策を適用すること。CISAのBOD 26-04および「フォレンジックトリアージ要件」のガイダンスを遵守し、クラウドサービスの場合は適切なガイダンスに従うこと。緩和策が利用できない場合は製品の使用を中止すること。
JFrog Artifactoryの脆弱性、公開直後から悪用確認
📰 過去報告:8/28
JFrog Artifactoryに判明した認証バイパスの脆弱性(CVE-2026-82329)について、パッチ公開からわずか数日後より、攻撃者が管理者トークンの生成やユーザー列挙などの悪用を開始していると報じられています。
8/28 報告と同じ JFrog Artifactory について、別の脆弱性が発見されました。同製品を利用中の環境ではパッチ適用等の対応を推奨します。
なぜご自身の組織で確認すべきか認証バイパスの脆弱性が公開直後から悪用されており、早急なアップデートと露出確認が必要なため。

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■ 脅威動向
KEVRed Hat Libuser における競合状態の脆弱性 (CVE-2015-3246)
📰 過去報告:8/30
Red Hat libuser に、認証されたローカルユーザーが /etc/passwd ファイルを破損させることが可能な競合状態の脆弱性が存在する。攻撃者がこの脆弱性を悪用した場合、サービス運用妨害(DoS)を引き起こしたり、特権昇格を行ったりするおそれがある。CISA は本作を悪用が確認された脆弱性カタログ(KEV)に追加しており、2026-09-09 までの対応を推奨している。
8/30 報告の Red Hat ABRT と同様、CISA KEV への追加が確認されている事案です。該当環境を利用している場合は、推奨期日までに対応をご確認ください。
対象ソフト
Libuser は、ユーザーおよびグループアカウントを管理するためのライブラリおよびツール群であり、Linuxシステムにおいてアカウント情報の操作や管理に広く利用されている。
影響
ローカルユーザーによる /etc/passwd ファイルの破損、サービス運用妨害(DoS)、および特権昇格。
対応策
ベンダーの指示に従って適切な緩和策を適用すること。CISA の BOD 26-04 ガイドラインおよび関連するフォレンジックトリアージ要件を遵守し、クラウドサービス向けガイダンスの適用、または緩和策がない場合は製品の使用を中止すること。
脆弱性Google Chrome における権限管理の不備によるアクセス制限回避の脆弱性
📰 過去報告:8/31
Google Chrome において、不適切な権限管理(Improper Privilege Management)に起因する脆弱性が報告された。本脆弱性は、リモートの攻撃者がソーシャルエンジニアリングの手法を用い、細工された HTML ページをユーザーに閲覧させることで、システムのアクセス制限を回避することを可能にするものである。JVN 公開の情報では、CVSS v3 基本値が 9.8(緊急)と非常に高い評価になっている。一方で、開発元である Chromium セキュリティチームによる深刻度評価は「低い(Low)」とされており、評価が大きく分かれている点に留意が必要である。攻撃の成立にはユーザーによる特定の操作を介在させる必要があるものの、アクセス制限を回避されるリスクがある。
前回 8/31 報告の Google Chrome について、別の脆弱性が公表されました。Chrome 利用環境における影響の確認や対応を推奨します。
対象ソフト
Google Chrome は、世界的に広く利用されている Web ブラウザであり、個人から企業まで多種多様な組織で標準的なブラウジング環境として使用されている。
影響
リモートの攻撃者により、システムのアクセス制限が回避され、本来許可されていない操作や情報の閲覧が行われる可能性がある。
脆弱性Apache Hive におけるサーバーサイドリクエストフォージェリの脆弱性
Apache Hive の Avro SerDe スキーマ解決処理において、サーバーサイドリクエストフォージェリ(SSRF)の脆弱性が存在する。CREATE TABLE 権限を持つ認証済みの攻撃者が、Avro テーブルのプロパティ(avro.schema.url)に悪意ある URL を設定することで、Hive サーバーに任意のフェッチ操作を行わせることが可能となる。これにより、クラウドインスタンスのメタデータ、内部ネットワークサービスの情報、あるいはローカルサーバー上のファイルが Hive プロセスの権限で外部に漏洩する危険性がある。本脆弱性の悪用には有効な認証と権限が必要だが、管理者権限は不要である。
対象ソフト
Apache Hive は Hadoop エコシステムで動作するデータウェアハウスソフトウェアであり、大規模なデータセットに対して SQL ライクなクエリを実行するために多くの企業で利用されている。
影響
攻撃成功時、クラウド環境のインスタンスメタデータ(IAM ロール情報等)の奪取、内部ネットワークへのポートスキャン、および Hive サーバー上のファイルが閲覧される可能性がある。
対応策
バージョン 4.2.1 へアップグレードすること。
Guildma(Astaroth)マルウェア感染手法の解説
電子メール内のリンクからZIPアーカイブおよびWindowsショートカット(.lnk)をダウンロードさせ、代替データストリーム(ADS)経由でDLLファイルを取り込んでAutoItスクリプトおよびGuildmaマルウェアを常駐させる一連の攻撃手法です。
主要なTTP
地域や言語設定(ブラジルIP、ブラジルポルトガル語)を条件に不正ペイロードを配信するフィルタリングの実施
ZIPアーカイブに含まれるWindowsショートカット(.lnk)を介したリモートコンテンツの取得
取得したファイルをNTFSの代替データストリーム(ADS)としてTempディレクトリに保存
AutoItパッケージを利用したマルウェアのインストールと常駐化
対象となる組織・利用者
Windows端末を業務利用している組織全般。特に特定の言語圏や地域向けの業務メールを受け取る環境や、ショートカットファイルによるマルウェア配信に警戒が必要な組織。
推奨される防御アクション
メール内の不審なリンクやZIPファイル、ショートカットファイルの実行を避けるよう従業員への注意喚起を行う
エンドポイントセキュリティ(EDR等)を活用し、TEMPディレクトリ内や代替データストリーム(ADS)を利用した不審なファイルの生成を監視する
AutoItなどスクリプト実行環境の不審な動作や外部通信の有無を確認する
■ 注目事例
ダークウェブで1.5億件超の免許証画像販売、FBIが捜査開始
ダークウェブ上で米国とカナダの1億5,300万人以上の運転免許証などの身分証明書画像データを販売するサービスが登場しました。調査の結果、ルイジアナ州に拠点を置く身分証明書検証企業からデータが流出した疑いがもたれており、FBIが正式な捜査を開始したと報じられています。
攻撃手法(確認済み)
公表情報や報道によれば、ダークウェブ上のサービス「Nexus」にて1億5,300万人以上の運転免許証などの身分証明書画像が販売されています。調査や報道からは、身分証明書検証企業(idscan.netなど)のシステムや、提携先でのスキャンデータが不正に流出した可能性があると指摘されていますが、具体的な侵入・窃取の技術的手法は明らかにされていません。
攻撃手法(推測)
サードパーティの身分証明書検証ベンダーのネットワークまたはクラウドストレージ等に対する不正アクセスを通じて、赤外線・紫外線スキャン画像を含む大量の個人情報データベースが継続的に窃取(あるいはシステムが内部から不正に搾取)された可能性が考えられます。
自組織チェックポイント
自社が利用するサードパーティ製ベンダー(特に身分証明書や個人情報を扱う外部サービス)のセキュリティ対策状況を確認しているか
業務上で従業員や顧客の身分証明書データを収集・保管している場合、その保存期間や暗号化・アクセス制御が適切か
外部ベンダー経由での情報漏洩リスクに備えたサプライチェーンセキュリティの見直しを行っているか
チャーム本店、不正アクセスで約23万件の顧客情報漏えい
📰 過去報告:8/28
株式会社チャームが運営する「チャーム本店1号店」および「チャーム本店2号店」が第三者からの不正アクセスを受けました。顧客情報の一部が外部に漏えいした可能性があるほか、システム障害により受注・出荷業務の一時停止が発生しました。
8/28 報告の他社事例と同様、ECサイト等を標的とした不正アクセスによる顧客情報流出が相次いでいます。EC関連システムへのアクセス管理や監視体制の点検を推奨します。
攻撃手法(確認済み)
公表文では「第三者からの不正アクセス」「不正ログインの確認期間:2026年7月1日~8月12日」と記載されており、具体的な侵入経路や手口は非公開となっています。
攻撃手法(推測)
ECサイトに対する不正ログイン期間が設定されていることや、顧客情報やハッシュ化されたパスワード等のデータに影響が及んでいることから、リスト型攻撃やECサイトを構築するWebアプリケーションの脆弱性悪用、あるいは認証情報の不正取得などを契機とした侵入の可能性があります。
自組織チェックポイント
自社ECサイトやWebアプリケーションへの不正ログイン試行(ブルートフォースやリスト型攻撃)がないかアクセスログを確認する
Webアプリケーションの脆弱性診断を定期的に実施し、既知の脆弱性が放置されていないか点検する
管理者アカウントや重要データベースへのアクセス権限および多要素認証の導入状況を見直す
顧客のパスワード管理において、適切なハッシュ化やソルトの付与など安全な方式が採用されているか確認する
🔄 [続報] イエローハット、WEB作業予約システムへの不正攻撃で最大180万件の会員情報流出の恐れ
📰 過去報告:8/29
イエローハットのWEB作業予約システムが不正プログラムによる攻撃を受けました。会員サーバー内の最大1,801,499名分の氏名、電話番号、メールアドレス、会員番号などの情報が外部に漏えいした可能性があると公表されています。
8/29 報告分の続報。最大1,801,499名分の氏名や連絡先情報などの流出可能性が公表されています。
攻撃手法(確認済み)
公表文では「不正プログラムによる攻撃」および「不正アクセス」と記載されており、具体的な侵入経路や手法は非公開です。
攻撃手法(推測)
WEBアプリケーションの既知の脆弱性を突いた攻撃、またはウェブ改ざんやマルウェア等を用いた不正プログラムの設置によりサーバー内へ侵入した可能性があります。
自組織チェックポイント
自社で公開しているWEB予約システムやアプリケーションに脆弱性が残っていないか
外部公開サーバーに対する不正アクセス検知やWAFなどの監視が適切に機能しているか
サーバー内の不要なファイルや不正プログラムの兆候がないか定期的に点検しているか
万が一の不正アクセス時に外部接続を速やかに遮断する手順が整備されているか
まんだらけサーバに不正アクセス、顧客情報の流出可能性
📰 過去報告:8/28
株式会社まんだらけは、同社サーバに対する不正アクセスを確認したと発表しました。これに伴い、一部の注文者に関する個人情報が外部へ流出した可能性があるとして、通販サイトのサービスを一時停止し原因調査を進めています。
8/28 報告の事例をはじめ、通販・Webサービスへの不正アクセスによる情報流出の懸念が相次いでいます。公開サーバのアクセス監視やセキュリティ設定の再点検を推奨します。
攻撃手法(確認済み)
公表情報からは不明
自組織チェックポイント
自社サーバおよび公開Webシステムの脆弱性管理状況を確認する
外部公開しているサーバーへの不正アクセス検知・防御体制を見直す
インシデント発生時のサーバ停止やサービス隔離の手順を再確認する
顧客情報を扱うシステムへのアクセス権限やログの監視状況を点検する
■ レポート・解説
IPA、重要インフラ向け「AIセキュリティトレーニング」開催
独立行政法人情報処理推進機構(IPA)は、重要インフラ分野の企業を対象とした実務者向けプログラム「重要インフラ分野におけるAIセキュリティトレーニング」を10月26日から27日に開催すると発表しました。AIをセキュリティ業務に活用する手法や、AIシステムを安全に構築・運用するための対策を学習する内容となっています。
Okta、AIエージェントのIDを一元管理する「Agent SSO」提供
Okta Japanは、AIエージェント向けのシングルサインオン機能「Agent SSO」の一般提供開始を発表しました。標準プロトコル「Cross App Access(XAA)」を採用し、人間の従業員とAIエージェントのアイデンティティを一元管理できるのが特徴です。
NRIセキュア、発注企業向けSCS評価制度の対応支援を開始
NRIセキュアテクノロジーズは、経済産業省などが進めるサプライチェーンのセキュリティ対策評価制度「SCS評価制度」の対応支援メニューを、発注企業向けに提供開始すると発表しました。方針策定から可視化、分析・報告、運用・改善までの各領域を支援します。

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