2026-09-01(火)配信

セキュリティ脅威情報

■ 要対応(緊急度が高く、多くの組織で対応が必要な事案)
KEVPaperCut NG/MF における認証不備の脆弱性
📰 過去報告:8/28
PaperCut NG/MFに重要な機能に対する認証の欠如(CWE-306)の脆弱性が存在する。認証されていない遠隔の攻撃者が影響を受けるシステムの設定を不正に変更することが可能である。本脆弱性は別の脆弱性(CVE-2026-82078)と連鎖させて悪用される恐れがある。CISAは2026年9月14日までの対応を推奨している。
8/28 報告の事例と同様、CISAから注意喚起が出されている認証不備の脆弱性です。利用中の環境では推奨期日までの対応確認が必要です。
なぜご自身の組織で確認すべきか企業環境で広く使われる印刷管理ソフトPaperCut NG/MFにおいて認証欠如の脆弱性が悪用対象としてKEVに追加されており、パッチ適用等の対応が必要です。
攻撃手法(確認済み)
認証されていない遠隔の攻撃者によってシステム設定が改ざんされ、不正なシステム制御や情報漏洩につながるおそれがある。
自組織チェックポイント
ベンダーの指示に従って緩和策を適用し、CISAのBOD 26-04およびフォレンジックトリアージ要件に準拠すること。緩和策が適用できない場合は製品の使用を中止すること。

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■ 脅威動向
脆弱性Wiresharkにおけるヒープベースのバッファオーバーフローの脆弱性
WiresharkのC12.22プロトコル・ディセクターにおいて、ヒープベースのバッファオーバーフローの脆弱性が確認された。この脆弱性は、特定のネットワークトラフィックを処理する際の不備に起因する。影響を受けるバージョンは4.6.0から4.6.7、および4.4.0から4.4.18である。CVSS v3スコアは9.8と算出されており、攻撃者は遠隔から認証を必要とせず、かつ低い攻撃複雑性でこの脆弱性を悪用できる可能性がある。サービス拒否(DoS)状態の引き起こしが報告されているが、深刻なメモリ破壊を伴うため警戒が必要である。
対象ソフト
Wiresharkは、ネットワークトラフィックのキャプチャや詳細なプロトコル解析を行うためのオープンソースのネットワークプロトコルアナライザである。ITインフラの保守やセキュリティ調査などの現場で、ネットワーク通信の可視化のために世界中で広く利用されている。
影響
攻撃者が細工したネットワークパケットを解析対象に含ませることにより、Wiresharkのプロセスをクラッシュさせ、サービス拒否(DoS)状態に陥らせる可能性がある。また、バッファオーバーフローの性質上、理論上は任意のコード実行などのより深刻な影響を及ぼす可能性も排除できない。
脆弱性Oracle Workflow における認証の欠如による制御奪取の脆弱性
📰 過去報告:8/26
Oracle E-Business Suite のコンポーネントである Oracle Workflow (Workflow Notification Mailer) に、重要な機能に対する認証が欠如している脆弱性が存在する。この脆弱性は、SMTP 経由のネットワークアクセスが可能な未認証の攻撃者によって容易に悪用される可能性がある。CVSS 3.1 基本スコアは 9.8 と極めて高く、システムの機密性、完全性、可用性のすべてに深刻な影響を及ぼす。
8/26 報告の他社製システム事例と同様、未認証のネットワーク経由で重大な影響を及ぼす高深刻度な脆弱性が確認されています。該当製品の利用環境では早急な確認を推奨します。
対象ソフト
Oracle Workflow は、ビジネスプロセスの自動化や通知管理を行うためのワークフローエンジンであり、大規模企業の基幹システムである Oracle E-Business Suite の一部として利用される。
影響
未認証の第三者によって Oracle Workflow の制御を完全に奪取される恐れがあり、業務プロセスの不正な操作、機密情報の漏洩、およびシステムの可用性喪失につながる可能性がある。
GROWIに複数の脆弱性(CVE-2026-53620等)
📰 過去報告:8/26, 8/28
GROWI v8.0.0およびそれ以前のバージョンにおいて、ブックマークフォルダ関連APIでのユーザ識別情報の操作による権限チェック回避(CVE-2026-53620)や、ブックマーク一覧取得APIにおける認可処理の不備(CVE-2026-68951)が存在します。これにより、ログイン可能な攻撃者による他ユーザのブックマーク情報の取得・改ざん・削除のおそれがあります。
JVNでの脆弱性注意喚起が続いています。GROWIを利用中の環境では修正版v8.0.1へのアップデートなど、該当状況の確認を推奨します。
対象となる組織・利用者
GROWI v8.0.0およびそれ以前のバージョンを運用している組織・管理者。
推奨される防御アクション
開発者が提供する情報をもとに、最新版(v8.0.1以降)へアップデートする
SOYシリーズに複数の脆弱性、アップデートを推奨
📰 過去報告:8/25
SOY Calendar、SOY CMS、SOY Galleryの各製品において、クロスサイトスクリプティング(XSS)および信頼できないデータのデシリアライゼーションの脆弱性が確認されました。悪用された場合、任意のスクリプト実行やウェブサーバ権限でのコード実行につながるおそれがあります。
8/25 報告の他製品事例と同様に、JVNによる脆弱性の公表とアップデートの呼びかけが行われています。対象製品の利用環境では最新版への更新を確認してください。
対象となる組織・利用者
SOY Calendar、SOY CMS、SOY GalleryなどのSOYシリーズ製品を運用している組織。
推奨される防御アクション
開発者が提供する情報をもとに、対象製品を速やかに最新版へアップデートする
利用中のSOYシリーズの提供元を確認し、影響を受けるバージョンに該当するか点検する
Zabbix agentにDLL読み込みの脆弱性(CVE-2026-59781)
Zabbix agentにおけるインストール時の不適切なファイルアクセス権設定に起因する脆弱性(CVE-2026-59781)。不正なDLLが読み込まれることで、管理者権限による任意のコード実行につながるおそれがあります。
対象となる組織・利用者
Zabbix agentをWindows環境などに導入・運用している組織。
推奨される防御アクション
Zabbix agentを最新の修正済みバージョンにアップデートする(Zabbix agent 7.0.24未満、7.4.8未満が対象)
■ 注目事例
エスケーアイマネージメント、サポート詐欺で不正アクセス
エスケーアイマネージメント株式会社は、従業員がサポート詐欺に遭遇し、遠隔操作ソフトを導入されたことで不正アクセスを受けたと発表しました。Lanscopeによるログ解析で、顧客等の個人情報を含む約4,000ファイルの削除が確認されています。
攻撃手法(確認済み)
従業員がAIツール関連のウェブサイト検索中に警告画面からサポートセンターへ誘導され、遠隔操作ソフトをダウンロード・インストールしたことによる不正アクセス。
攻撃手法(推測)
検索エンジンの広告や不審なウェブサイトを利用した偽の警告表示(サポート詐欺)により、従業員に正規の遠隔操作ツール(リモートデスクトップ等)を導入させ、外部から侵入されたものと考えられます。
自組織チェックポイント
業務端末で偽の警告画面やサポート詐欺に関する注意喚起が行われているか
従業員が勝手に遠隔操作ソフトや未承認アプリをインストールできない権限管理になっているか
不審なリモート接続や外部通信を検知・遮断するセキュリティツール(EDR等)が導入されているか
エンドポイントのログ監視(Lanscope等)により異常なファイル操作や遠隔接続を早期発見できる体制か
いさぼうネットに不正アクセス、個人情報流出の疑い
📰 過去報告:8/25
五大開発株式会社が管理する土木情報サービス「いさぼうネット」において、外部からの不正アクセスおよび攻撃が確認されました。専門機関による調査の結果、会員の氏名やメールアドレス、ログインパスワードなどの個人情報が外部から閲覧または取得された可能性があることが判明しています。
Webサービスや会員システムへの不正アクセスによる情報流出事案が続いています。外部公開サービスのアクセス監視や認証情報の管理体制の再確認が推奨されます。
攻撃手法(確認済み)
公表文では「外部からの不正アクセスおよびサーバへの攻撃」とのみ記載されており、具体的な侵入経路や手口は明らかにされていません。
攻撃手法(推測)
Webアプリケーションの脆弱性(SQLインジェクションやOSコマンドインジェクション等)の悪用、または管理用アカウントへの不正ログインを通じてサーバ内部に侵入された可能性があります。
自組織チェックポイント
自社で公開しているWebアプリケーションやサーバに既知の脆弱性が残っていないか
管理画面へのアクセス制限や多要素認証(MFA)が適切に導入されているか
サーバ内のアクセスログや不審な通信の監視体制が整っているか
万が一のインシデント発生時にサーバを迅速に隔離・停止できる手順が確立されているか
ホワイトエッセンス、不正アクセスで予約システム等を停止
📰 過去報告:8/31
ホワイトエッセンス株式会社は、同社が運営する予約サイトおよび基幹システムにおいて第三者からの不正アクセスとセキュリティ上のリスクが判明したと発表しました。これに伴い、安全確認と被害拡大防止のためシステムを一時停止し、オンラインでの新規予約や確認・変更・キャンセル機能を停止して外部専門機関による調査を進めています。
8/31 報告の他社事例と同様に、不正アクセスによるシステム停止などの業務影響が発生しています。外部からの不正侵入リスクへの警戒を強めてください。
攻撃手法(確認済み)
公表文では「第三者からの不正アクセスとセキュリティ上のリスクが判明」とのみ記載されており、具体的な侵入経路や手口は不明です。
攻撃手法(推測)
予約サイトや基幹システムが狙われていることから、Webアプリケーションの脆弱性を突いた攻撃、あるいは管理アカウントの認証情報漏えいや不備を悪用した不正ログインの可能性があります。
自組織チェックポイント
自社で公開しているWeb予約サイトや基幹システムに既知の脆弱性が残っていないか
システムへの管理アクセスに多要素認証(MFA)が適用されているか
不要なアカウントやテスト用アカウントが放置されていないか
アクセスログやセキュリティログの監視体制が適切に機能しているか
サンコーテクノ、ベトナム子会社でランサムウェア被害
📰 過去報告:8/27
サンコーテクノの海外連結子会社であるSANKO FASTEM(VIETNAM)LTD.がランサムウェア攻撃を受けました。サーバやパソコン内のファイルが暗号化される被害が確認されており、グループネットワークから該当子会社を遮断した上で調査と復旧が進められています。
8/27報告の他社事例と同様、ランサムウェアによる暗号化被害が発生しています。端末やサーバの保護対策および感染時の隔離手順の確認が重要です。
攻撃手法(確認済み)
公表文では第三者からの不正アクセスおよびランサムウェア攻撃によりサーバ等の暗号化が確認されたとされていますが、具体的な侵入経路や手口は明らかにされていません。
攻撃手法(推測)
海外拠点や子会社を狙った近年のランサムウェアインシデントの傾向から、拠点間のVPN機器や公開サーバーの脆弱性を突いた侵入、あるいは管理用アカウントの認証情報窃取やフィッシングなどが初手として利用された可能性があります。
自組織チェックポイント
海外拠点や子会社を含めた全ネットワーク環境の資産と脆弱性を把握しているか
本社とグループ会社・海外拠点間のネットワークに適切なセグメンテーションやアクセス制御を行っているか
VPN装置や公開サーバーに最新のパッチが適用されているか
多要素認証(MFA)が全社的およびグループ拠点に導入されているか
万が一の感染時に被害を最小限に抑えるためのネットワーク切断手順が整備されているか

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この内容は 2026-09-01 に配信されました。