2026-08-31(月)配信

セキュリティ脅威情報

■ 要対応(緊急度が高く、多くの組織で対応が必要な事案)
脆弱性Google Chrome における解放済みメモリ使用(Use After Free)の脆弱性
📰 過去報告:8/24
Mac向け Google Chrome の Views コンポーネントにおいて、解放済みメモリの使用(Use After Free)の脆弱性が報告された。本脆弱性は、リモートの攻撃者が特別に細工した HTML ページをユーザーに閲覧させることで、ブラウザのセキュリティ機能であるサンドボックスを回避し、攻撃者が意図した任意のコードを OS 上で実行できる可能性があるものである。Chromium セキュリティチームによる重大度評価は最高レベルの「Critical」となっており、攻撃の成功によりシステムが完全に制御される恐れがある。
8/24 報告と同じ Google Chrome について、別の重大な脆弱性が公表されました。利用中の方は最新バージョンへの更新など追加対応をご確認ください。
なぜご自身の組織で確認すべきかGoogle Chromeでサンドボックスを回避して任意コードが実行される重大な脆弱性であり、早急なブラウザ更新が必要なため。
攻撃手法(確認済み)
リモートの攻撃者により、サンドボックス外の権限で任意のコードを実行される可能性がある。
自組織チェックポイント
Mac向け Google Chrome をバージョン 152.0.7977.65 以降へアップデートすること。

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■ 脅威動向
新種ClickFix攻撃「TerminalFix」の解説
「TerminalFix」は、偽のCloudflare CAPTCHA画面でユーザーを欺き、Windows TerminalやPowerShellへマルチラインの悪質スクリプトをコピー・実行させるソーシャルエンジニアリング手法です。DLLサイドローディングやステガノグラフィを用いた多段階の侵入を経て、Active Directoryの広範な内部偵察を行い、最終的にリバース・トンネリングによる永続的なC2アクセスを確立します。
主要なTTP
偽のCloudflare CAPTCHA画面を用いたソーシャルエンジニアリングによるPowerShellコマンドの実行誘導
LockScreenContentServer.exeと悪なdui70.dllを利用したDLLサイドローディング
PNG画像に隠蔽されたペイロードの抽出(ステガノグラフィ)
レジストリのRunキーおよびタスクスケジューラを利用した永続化
Active Directory(ドメイン信頼関係、管理者列挙、ユーザー・コンピュータ検索)および内部ネットワークの偵察
Python製バックドア(client.py)と暗号化WebSocketを用いたリバース・トンネルによるC2通信の確立
対象となる組織・利用者
Windows端末を利用し、従業員がウェブブラウザやPowerShell等にアクセスするすべての企業組織。
推奨される防御アクション
AppLocker、Windows Application Control、またはグループポリシーにより、標準ユーザーによるPowerShellおよびファイル名を指定して実行ダイアログの利用を制限する
必要性が低い場合は「Win+R」のWindows実行ダイアログをブロックまたは監査する
DLLサイドローディングの兆候や異常なプロセス挙動を監視する
難読化・エンコードされたコマンドを検知・分析できるようPowerShellのスクリプトブロックログを有効化する
不審なCAPTHCA認証を通じたコマンドコピー&ペーストの手口(ClickFix攻撃)について従業員への注意喚起を行う
AI生成フィッシングのクリック率が54%に上昇、ウォッチガード公表
生成AIを活用したフィッシング攻撃は、スペルミスや不自然な表現といった従来型の見分け方が通用せず、リアルタイムに固有のバリエーションが生成されるため、ユーザーおよびセキュリティフィルタの双方にとって検知が困難になっています。
主要なTTP
AIを活用した自然で巧妙なフィッシングメッセージの生成
リアルタイムな固有バリエーションの動的生成によるセキュリティフィルタの回避
対象となる組織・利用者
メールを日常的に利用するすべての組織の従業員、およびアイデンティティ管理やセキュリティ対策を担当する情シス部門。
推奨される防御アクション
不自然な表現の有無に依存しない多層的なメールセキュリティ対策の導入
アカウント認証における多要素認証(MFA)の徹底
従業員に対する最新のAIフィッシングの手口に関する注意喚起と訓練
■ 注目事例
🔄 [続報] KDDIウェブコミ、メール不正アクセスの調査結果を発表
📰 過去報告:8/24
株式会社KDDIウェブコミュニケーションズは、レンタルサーバーCPIのメールサービスに関する不正アクセスの調査結果を発表しました。KDDIが開発したISP向けメール基盤システムの一部で使用されていた第三者製ソフトウェアの脆弱性が悪用され、約125万件のメールアカウント情報が流出したとしています。
8/24 報告のKDDIメールシステム不正アクセス事案について、KDDIウェブコミュニケーションズからも調査結果が発表されました。
攻撃手法(確認済み)
KDDIがメール基盤の一部として導入していた第三者製ソフトウェアの脆弱性を悪用されたことによる不正アクセス。
攻撃手法(推測)
サードパーティ製ソフトウェアの未知の脆弱性(0day)または未適用の既知の脆弱性が標的型攻撃や自動スキャンによって突かれ、システム内部への初期侵入を許した可能性があります。
自組織チェックポイント
自社で利用している外部製ソフトウェアやミドルウェアの脆弱性管理状況を確認する
サプライチェーン経由のリスクに対する監視体制を見直す
外部向けサービスの認証情報やパスワード管理方式が適切か点検する
大仙のシステムに不正アクセス、受注・出荷業務に影響
株式会社大仙は、社内システムへの外部からの不正アクセスによりマルウェアに感染したと発表しました。被害検知後に全システムを遮断したため、受注や出荷などの業務に影響が出ています。外部専門機関とともに原因究明や情報漏えいの有無に関する調査が進められています。
攻撃手法(確認済み)
外部からの不正アクセスによるマルウェア感染。詳細な手口や侵入経路は公表情報からは不明。
攻撃手法(推測)
マルウェア感染や全システムの緊急遮断を伴う事案であることから、ランサムウェアによるネットワーク全体の暗号化や、VPN機器等の脆弱性悪用、または認証情報の窃取を経由した初期侵入の可能性があります。
自組織チェックポイント
外部から接続可能なVPNやリモートデスクトップ(RDP)にMFAが導入されているか
不正アクセスの早期検知に向けたEDRやログ監視体制が整っているか
インシデント発生時に業務継続を阻害せずネットワークを切り離す手順が確立されているか
バックアップデータがネットワークから隔離(オフライン等)されているか
ギグワークスのサーバ不正アクセス、個人情報閲覧の可能性
📰 過去報告:8/28
ギグワークス株式会社は、自社サーバへの不正アクセスに関する第3報を発表しました。外部からの攻撃により一時的にシステムが利用できない状態となり、扶養控除申請データベースサーバにおいて、短時間ながら攻撃者に個人情報が目視で閲覧された可能性があるとしています。
8/28 報告の他社事例と同様、サーバへの不正アクセスによる情報漏洩の懸念が相次いでいます。アクセス権限や監視体制の再点検が推奨されます。
攻撃手法(確認済み)
公表文では外部からの不正アクセスおよびシステム攻撃とされており、具体的な侵入経路の詳細な手口は非公開です。
攻撃手法(推測)
データベースサーバが標的となっていることから、インターネットに公開されていた脆弱性のある公開サーバーや管理用インターフェースを踏み台として侵入された可能性があります。
自組織チェックポイント
データベースサーバや管理画面がインターネットに直接公開されていないか
データベースへのアクセス権限や認証方式が適切に管理されているか
サーバの不正アクセスや異常な操作を検知する監視体制が構築されているか
外部から侵入された際の被害を最小限に抑えるネットワーク分離が行われているか
科学技術振興機構(JST)で不正アクセス、メール情報漏えいか
📰 過去報告:8/25
科学技術振興機構(JST)は、外部機関からの情報提供をきっかけに外部専門機関と調査を行った結果、不正アクセスにより役職員12名のメールボックス内にあるメール情報が外部に漏えいした可能性があると発表しました。現在は悪用された経路の遮断やアクセス権限の無効化などの措置を実施しています。
8/25 報告の他社事例と同様、メールへの不正アクセスによる情報漏洩の懸念が発生しています。アカウント管理や認証設定の再確認が推奨されます。
攻撃手法(確認済み)
公表文では第三者からの不正アクセスにより一部役職員のメールボックスが閲覧されたとされていますが、具体的な侵入経路や手口についての詳細は公表情報からは不明です。
攻撃手法(推測)
クラウド型メールサービスやリモートアクセス環境を標的とした認証情報の窃取、あるいは管理アカウントの不正利用などを通じた侵入の可能性があります。
自組織チェックポイント
クラウドメールやグループウェアへのアクセスにMFA(多要素認証)が強制されているか
外部からの不審なIPアドレスや端末からのログイン履歴がないか
役職員のアカウントごとに適切なアクセス権限が設定されているか
メールサーバーやリモートアクセス関連機器のセキュリティログを定期的に監視しているか
一正蒲鉾、社員メール不正アクセスで個人情報流出か
📰 過去報告:8/25
一正蒲鉾は、社員のメールアカウントへの不正アクセスを受けたと発表しました。当該メールボックス内の取引先および社員の個人情報が不正に閲覧された可能性があります。現在、詳細な原因や被害の全容について調査が進められています。
8/25 報告の他社事例と同様、メールアカウントへの不正アクセスによる個人情報流出の懸念が生じています。アカウントの認証管理徹底が求められます。
攻撃手法(確認済み)
公表情報では社員のメールアカウントへの不正アクセスとのみ記載されており、具体的な侵入経路や手口は不明です。
攻撃手法(推測)
クラウド型メールサービス(Microsoft 365やGoogle Workspace等)のアカウント情報が標的型攻撃やフィッシング、またはパスワードリスト攻撃などによって窃取され、多要素認証(MFA)が未適用の状態または不備を突いて不正ログインされた可能性があります。
自組織チェックポイント
自社のメールシステムで多要素認証(MFA)が全アカウントに強制されているか
不審な場所や海外からのログイン試行を検知するアラートを設定しているか
メールの自動転送ルールや不審なアクセスログがないか定期的に確認しているか
パスワードの使い回しを防ぐためのポリシーや教育が徹底されているか

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この内容は 2026-08-31 に配信されました。