2026-08-27(木)配信

セキュリティ脅威情報

■ 要対応(緊急度が高く、多くの組織で対応が必要な事案)
KEVCitrix NetScaler ADCおよびGatewayにおけるメモリバッファ脆弱性
Citrix NetScaler ADCおよびNetScaler Gatewayにおいて、メモリバッファの範囲内における操作の不適切な制限に起因する脆弱性が存在する。攻撃者により悪用された場合、サービス拒否(DoS)を引き起こすおそれがある。CISAはこの脆弱性をKnown Exploited Vulnerabilitiesカタログに追加しており、実環境での悪用が確認されている。CISAは2026年08月29日までの対応を推奨している。
なぜご自身の組織で確認すべきかCitrix NetScaler ADCおよびGatewayの脆弱性が実際の攻撃で悪用されCISA KEVに追加されたため、早急な修正パッチ適用と自社環境の確認が必要です。
攻撃手法(確認済み)
サービス拒否(DoS)攻撃を受け、NetScaler ADCおよびGatewayの機能が停止または正常に利用できなくなるおそれがある。
自組織チェックポイント
ベンダーの指示に従って適切な緩和策または修正を適用し、CISAのBOD 26-04(リスクに基づくセキュリティ更新の優先順位付け)およびフォレンジックトリアージ要件に準拠すること。緩和策が利用できない場合は製品の使用を中止すること。
KEVMicrosoft SQL Server のリモートコード実行脆弱性
📰 過去報告:8/25, 8/23
Microsoft SQL Server にリモートコード実行の脆弱性が存在し、攻撃者によって SQL Server データベースエンジンサービスアカウントの権限で任意のコードを実行されるおそれがある。本脆弱性は CISA の Known Exploited Vulnerabilities カタログに追加されており、悪用が観測されているため早急な対応が必要である。CISA は 2026-08-29 までの対応を推奨している。
最近報告されているCISA KEVカタログ追加事案と同様、悪用が確認された脆弱性です。該当製品を利用中の環境では早急な対応を推奨します。
なぜご自身の組織で確認すべきかMicrosoft SQL Serverにおけるリモートコード実行脆弱性の悪用が確認されCISA KEVに追加されたため、対象バージョンの確認と更新が必要です。
攻撃手法(確認済み)
攻撃者が成功した場合、データベースサーバーの権限で任意のコードが実行され、システム全体の乗っ取りや機密情報の窃取・改ざんが行われるおそれがある。
自組織チェックポイント
ベンダーの指示に従って適切な緩和策やセキュリティアップデートを適用すること。クラウドサービスについても該当するガイダンスに従い、対応策がない場合は製品の使用を中止すること。
Microsoft Defenderに特権昇格の脆弱性、エクスプロイト公開
Microsoft Defenderの更新処理に特権昇格の脆弱性(CVE-2026-33825)が報告され、悪用を試みるエクスプロイトコードが公開されました。Windows OSへの侵入に成功した攻撃者が管理者権限を奪取し、パスワードハッシュ値を入手できるおそれがあります。
なぜご自身の組織で確認すべきかMicrosoft Defenderの特権昇格脆弱性について悪用コード(PoC)が公開されているため、最新の定義ファイルおよび更新プログラムの適用状況を確認してください。

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■ 脅威動向
KEVLinux Kernel の範囲外書き込みの脆弱性 (CVE-2022-0995)
Linux Kernelに範囲外メモリ書き込みの脆弱性が存在する。ローカルの攻撃者によって悪用された場合、特権昇格やシステムに対するサービス拒否(DoS)攻撃を引き起こすおそれがある。CISAは本脆弱性が悪用されていることを確認しており、CISAのBOD 26-04ガイダンスに基づき、2026年09月09日までの対応を推奨している。
対象ソフト
Linux Kernelは、多くのオペレーティングシステムやサーバー、クラウド環境、組み込み機器の根幹を成すオープンソースのオペレーティングシステム中核ソフトウェアである。
影響
攻撃者がローカルアクセス権を利用して悪用した場合、特権アクセスの取得やシステムダウン(サービス拒否)を引き起こす可能性がある。
対応策
ベンダーの指示に従って適切な緩和策やアップデートを適用すること。緩和策が利用できない場合は製品の使用を中止すること。
KEVAjax.NET Professionalにおけるデシリアライゼーションの脆弱性
Ajax.NET Professional (AjaxPro) には、信頼できないデータのデシリアライゼーションに関する脆弱性が存在する。任意の.NETクラスを介したリモートコード実行(RCE)を引き起こすおそれがあり、影響を受ける製品はすでにサポート終了(EoL/EoS)となっている可能性がある。CISAは2026年9月9日までの対応を推奨している。
対象ソフト
Ajax.NET Professionalは、Webアプリケーション開発においてAjax機能やクライアント・サーバー間の通信を容易にするために利用される.NET向けのオープンソースコンポーネントおよびライブラリである。
影響
攻撃者によって不正なデータが処理された場合、システム上で任意のコードが実行され、アプリケーションや基盤が乗っ取られるおそれがある。
対応策
ベンダーの指示に従って緩和策を適用し、CISAのBOD 26-04やフォレンジックトリアージ要件に準拠すること。緩和策が利用できない場合は、製品の使用を中止またはサポートされているバージョンへ移行すること。
Apache Struts 2にリソース枯渇の脆弱性(CVE-2026-73635)
Apache Struts 2における制限または調整無しのリソース割り当ての脆弱性(CVE-2026-73635)です。悪用されるとヒープメモリが枯渇し、サービス運用妨害(DoS)を引き起こす恐れがあります。
主要なTTP
制限または調整のないリソース割り当て
ヒープメモリの枯渇を狙ったサービス運用妨害(DoS)攻撃
対象となる組織・利用者
Apache Struts 2(バージョン6.0.0〜6.10.0、7.0.0〜7.2.1、およびサポート終了の旧バージョン)を利用したWebアプリケーションを運用している組織。
推奨される防御アクション
Apache Struts 2を修正版(バージョン6.11.0、7.3.0以降)へアップデートする
サポートが終了している古いバージョンを利用している場合は、早期にサポート内バージョンへの移行や代替対策を検討する
脆弱性Erlang用gRPCパッケージにおけるリモートコード実行の脆弱性
Erlang版 gRPC パッケージにおいて、`GRPC.Codec.Erlpack.decode/2` 関数が外部入力を安全にデシリアライズしていないことに起因する脆弱性が報告された。具体的には、入力データを `:erlang.binary_to_term/1` に安全フラグなしで渡しているため、細工されたペイロードを受け取るとアトムテーブルの枯渇によるVM全体のクラッシュ(DoS)、あるいはデシリアライズされた関数の実行によるリモートコード実行(RCE)を許容する可能性がある。この脆弱性は、`GRPC.Codec.Erlpack` コーデックを明示的に有効にしている構成において影響を受ける。詳細なPoCも公開されている。
対象ソフト
ElixirおよびErlang環境でgRPC通信を実現するためのライブラリであり、並行処理能力の高い分散システムの通信基盤として利用される。
影響
認証されていない攻撃者により、BEAMノード全体のサービス停止、またはサーバー上での任意のコード実行が可能となる。
対応策
1.0.0 以降にアップグレードすること。
■ 注目事例
東北文化学園大、教員のサポート詐欺被害で情報流出なし
東北文化学園大学は、教員が業務用のパソコンでサポート詐欺に遭い遠隔操作された事案について第3報を発表しました。外部専門機関によるフォレンジック調査の結果、懸念されていた個人情報の漏えいや外部流出の形跡は認められなかったとしています。
攻撃手法(確認済み)
教員が業務で使用するパソコンに偽のセキュリティ警告画面が表示され、そこに誘導される形でサポート詐欺に遭い、外部から遠隔操作を受ける被害が発生しました。
攻撃手法(推測)
偽の警告画面をきっかけに不正なリモートデスクトップツール(遠隔操作ソフト)がインストールされ、攻撃者が端末を自由に操作できる状態になっていたと考えられます。
自組織チェックポイント
業務端末で偽のセキュリティ警告(サポート詐欺)に遭遇した際の対処手順が従業員に周知されているか
不審な警告画面が表示された際に、記載された電話番号への架電や指示された遠隔操作ツールの導入を禁止しているか
端末の遠隔操作ツールや不審なアプリケーションのインストールを制限・検知できる仕組みがあるか
万が一遠隔操作を許した場合の速やかなネットワーク遮断手順が確立されているか
フェース、VPN経由のランサムウェア攻撃でシステム障害
株式会社フェースは、システム障害に関する調査結果を発表しました。外部との通信に使用するVPN機器を経由して第三者が不正に侵入し、ランサムウェアによってサーバやパソコンのデータが暗号化・消去されたとしています。顧客情報を含むデータが保存されていたものの、現時点で外部流出の確証は確認されていないとのことです。
攻撃手法(確認済み)
外部との通信に使用するVPN機器を経由して、第三者がシステムに不正に侵入したと報告されています。具体的な脆弱性や製品名は明記されていません。
攻撃手法(推測)
VPN機器の既知の脆弱性に対するパッチ未適用、あるいは漏洩した認証情報を用いた不正ログインに多要素認証(MFA)が未導入であったことが侵入経路となった可能性があります。
自組織チェックポイント
自社で利用しているVPN機器のファームウェアやパッチは最新の状態か
VPNのログイン認証に多要素認証(MFA)が導入されているか
VPN機器のアクセスログに不審な接続元や挙動がないか
外部からアクセスできるネットワーク境界のセキュリティ設定が適切か
ニデック台湾子会社、ランサムウェア被害で第2報
ニデックの台湾子会社が受けたランサムウェア攻撃に関して第2報が発表されました。外部調査ではデータの外部流出を示す明確な証拠は確認されなかったものの、ダークウェブ上に被害サーバーのフォルダ・ファイル名リストの一部が公開されていることが判明しています。
攻撃手法(確認済み)
公表文では第三者からの不正アクセスにより一部サーバーでランサムウェア感染が発生したとされていますが、具体的な侵入経路や手口の詳細については公表されていません。
攻撃手法(推測)
海外拠点やグループ会社を狙う近年のランサムウェア攻撃の傾向から、インターネット公開されたVPN機器やリモートデスクトップ(RDP)の脆弱性突合せ、あるいは窃取された認証情報を悪用した初期侵入の可能性があります。
自組織チェックポイント
グループ会社を含め、インターネットからアクセス可能なVPNやRDP機器の脆弱性管理が徹底されているか
リモートアクセスに対して多要素認証(MFA)が強制されているか
外部と通信を行うサーバーの不審なログや異常なトラフィックを監視できているか
バックアップデータがネットワークから隔離(オフライン化)されているか
全日空商事のe-GIFTシステムに不正アクセス
📰 過去報告:8/20, 8/25
全日空商事は、提供する法人向けデジタルギフトサービス「選べるe-GIFT」の管理運用システムが不正アクセスを受けたと発表しました。一部の契約企業担当者の個人情報が閲覧された可能性のほか、ギフトが第三者に不正に交換された事象が確認されています。
Webサービスや管理システムを標的とした不正アクセスが相次いでいます。外部向けシステムの認証管理や不正アクセスの検知体制の確認を推奨します。
攻撃手法(確認済み)
公表文では管理運用システムへの不正アクセスとのみ記載されており、詳細な侵入経路や手口は不明です。
攻撃手法(推測)
ログインIDやメールアドレスが不正アクセスの対象となっていることから、認証情報のリスト型攻撃や、管理画面に対するブルートフォース攻撃などによってアカウントが不正に奪取された可能性があります。
自組織チェックポイント
自社が利用するクラウドサービスやWeb管理画面で多要素認証(MFA)が有効化されているか
ログイン試行の失敗検知や不審なアクセスを監視する仕組みがあるか
パスワードの使い回しを防ぐ運用ルールが徹底されているか
アカウント管理システムのアクセス権限が最小限に絞られているか
■ レポート・解説
2026年7月フィッシング報告、Amazon偽装が急増
フィッシング対策協議会が発表した2026年7月の月次報告によると、報告件数は前月から減少したものの、Amazonをかたるフィッシングが全体の約37.0%と急増しました。また、ISPの情報漏えいに伴うアカウント情報の悪用や、独自ドメインによる送信でのDMARC対応率の増加などが確認されています。
発行元:フィッシング対策協議会
注目理由:最新のフィッシングメールの傾向やブランド別の悪用動向、DMARCの悪用・対応状況を把握することで、自社のメールセキュリティ対策や従業員教育に活かすことができます。
入手方法:フィッシング対策協議会の公式サイト(https://www.antiphishing.jp/report/monthly/202607.html)より閲覧可能です。
Tenable、Claude Mythosの検証結果を発表
Tenable社は、「Claude Mythos Preview」を用いたコードセキュリティに関する500時間超のテスト結果を公表しました。フロンティアAIモデルは脆弱性検出のスピードと規模を飛躍的に高める一方、非決定論的であるため出力にばらつきやノイズが多く、監査や継続的スキャンには専門家の検証や専用ハーネスの組み合わせが必要であると指摘しています。

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この内容は 2026-08-27 に配信されました。