2026-08-06(木)配信

セキュリティ脅威情報

■ 要対応(緊急度が高く、多くの組織で対応が必要な事案)
KEVN-able N-central の認証回避の脆弱性
📰 過去報告:8/4
N-able N-centralにおいて、代替パスまたはチャネルを使用した認証回避の脆弱性が存在し、攻撃者による認証のバイパスが引き起こされる。本脆弱性はすでに悪用が観測されており、CISAは緊急の対応が必要であるとして警告を発している。CISAは2026年08月07日までの対応を推奨している。
8/4 報告と同じ N-able N-central に関する脆弱性情報です。悪用が観測されているため、ご利用環境では至急影響の確認と対応を行ってください。
なぜご自身の組織で確認すべきかCISAの既知の悪用脆弱性リスト(KEV)に登録されたN-able N-centralの認証回避脆弱性(CVE-2026-18556)であり、不正アクセスへの悪用が確認されているため。
攻撃手法(確認済み)
認証機構がバイパスされ、システムへの不正アクセスや権限昇格、遠隔からの任意の操作が可能になるおそれがある。
自組織チェックポイント
ベンダーの指示に従って適切な緩和策を適用すること。クラウドサービスに関するBOD 26-04のガイダンスに従うこと。緩和策が利用できない場合は製品の使用を中止すること。
米当局、TeamCity脆弱性「CVE-2026-63077」の悪用に注意喚起
米CISAは、JetBrainsの開発支援サーバ「TeamCity」の脆弱性(CVE-2026-63077)がサイバー攻撃に悪用されているとして、KEVに追加し注意喚起を行いました。信頼できないデータのデシリアライズに起因し、認証なしでリモートからコードが実行されるおそれがあります。
なぜご自身の組織で確認すべきかCISAの既知の悪用脆弱性リスト(KEV)に登録されたJetBrains TeamCityの未認証RCE脆弱性(CVE-2026-63077)であり、実際の攻撃での悪用が確認されているため。

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■ 脅威動向
脆弱性Flowise における NodeVM サンドボックス逃がれによるリモートコード実行の脆弱性
📰 過去報告:8/5
FlowiseのカスタムJavaScript実行機能において、NodeVMのサンドボックス設定を意図せず上書きできてしまう脆弱性が存在する。認証された攻撃者がこの脆弱性を悪用することでサンドボックスを逃れ、ホストサーバー上でroot権限による任意のシステムコマンドを実行することが可能である。具体的には、JavaScriptのスプレッド構文を用いたオプションのマージ処理に不備があり、ブロックされているはずの「child_process」や「fs」などの組み込みモジュールを再有効化できてしまうことが原因である。公開されているPoCでは、暗号化キーやJWT署名秘密鍵の窃取が可能であることも確認されており、影響は極めて重大である。
前回 8/5 報告の同製品(Flowise)で、新たなリモートコード実行の脆弱性が公表されました。Flowiseを利用中の方は追加の確認・対応が必要です。
対象ソフト
Flowiseは、LLMを用いたアプリケーションやAIワークフローを構築するためのオープンソースのビジュアルプラットフォームである。
影響
認証された攻撃者によってサーバー上でルート権限による任意のコード実行が行われ、ファイルシステムの閲覧(機密情報や暗号化キーの窃取)、永続的なアクセスの確立、認証トークンの偽造などが引き起こされる可能性がある。
対応策
flowise および flowise-components をバージョン 3.1.3 以降にアップデートすること。
脆弱性Nuxt DevToolsにおける認証不備による任意のコマンド実行の脆弱性
Nuxt DevToolsの開発モードにおいて、Vite HMR WebSocket経由で提供される双方向RPCチャネルに認証不備が存在する。影響を受けるバージョンでは、接続確立前の認証トークンやオリジンチェックが行われず、任意のクライアントがRPCメソッドを呼び出すことが可能である。攻撃者は、未認証のまま設定を変更した上でエディタ起動機能を利用し、開発者のホストマシン上で任意のプログラムやコマンドを実行することができる。影響は開発環境に限定され、本番ビルドには及ばない。
対象ソフト
Nuxt DevToolsは、Nuxt.jsアプリケーションの開発時にデバッグや調査を効率化するための開発者向けツールであり、ローカル開発環境で広く利用されている。
影響
攻撃者が開発者のローカル環境や同一LAN内、あるいは開発者が閲覧中の悪意あるWebサイト経由でWebSocketにアクセスした場合、開発者のホストマシン上で任意のコマンドが実行され、機密情報の窃取やシステムの乗っ取りなどの深刻な被害が生じるおそれがある。
対応策
@nuxt/devtools をバージョン 3.3.1 以降にアップデートすること。また、信頼できないネットワーク上で開発サーバーを非ループバックインターフェース(--host等)にバインドして実行しないこと、または nuxt.config にて DevTools を無効化することが推奨される。
脆弱性Google ChromeのANGLEにおける整数オーバーフローの脆弱性
Google Chromeのバージョン151.0.7922.72より前のANGLEにおける整数オーバーフローの脆弱性である。レンダラプロセスを乗っ化したリモート攻撃者が、細工されたHTMLページを介してサンドボックスを回避する可能性がある。CVSS v3.3の深刻度はCritical(基本値9.6)と評価されている。
対象ソフト
Google Chromeは、世界中で広く利用されているクロスプラットフォームのウェブブラウザであり、個人のインターネット閲覧から企業の業務システムまで幅広く使用されている。
影響
攻撃者によってサンドボックスが回避され、システムへの不正な影響やデータ漏洩、任意のコード実行などが発生する可能性がある。
対応策
ベンダーより提供されている修正済みの最新バージョンへアップデートすること。
OpenAI、ポイペトの詐欺ネットワークをChatGPT悪用で摘発
カンボジアのポイペトを拠点とする組織的詐欺グループが、ChatGPTなどの生成AIを活用して、投資詐欺、ロマンス詐欺、オンラインギャンブルの偽装、法執行機関のなりすましなどの複数の不正スキームを効率化・大規模化させていた事例です。AIは被害者とのコミュニケーションや偽ドキュメントの作成だけでなく、詐欺拠点の求人広告や内部管理業務にも悪用されていました。
主要なTTP
メッセージングアプリ(WhatsAppやTelegram等)を介した綿密な関係構築(ping-zing-stingアプローチ)
生成AIを活用した偽のオンラインペルソナ(投資家や恋人、法執行官)の構築
パスポートや法的通知などの偽造ドキュメントや画像の作成
複数言語間でのメッセージ翻訳や、勧誘・管理業務の自動化
対象となる組織・利用者
従業員のソーシャルエンジニアリング対策や、組織的なフィッシング攻撃
詐欺への警戒が必要なすべての企業
組織。
推奨される防御アクション
従業員に対し、AIによって高度化・自然化された詐欺・フィッシングメッセージに対する注意喚起を実施する
金銭の振込や機密情報の開示を求める連絡に対し、厳格な多段階承認プロセスを義務付ける
メッセージングプラットフォームを悪用した不審な接触やソーシャルエンジニアリング手法の傾向を定期的に共有する
macOSを狙うClickFix、ブラウザ指紋認証で解析を回避
macOSを標的とした「ClickFix」攻撃において、250以上の偽装ドメインがブラウザの指紋認証(Fingerprinting)機能を悪用し、セキュリティスキャナーやサンドボックス環境を検知して身を隠す手口が確認されています。実機のMacユーザーを判定した上で、情報窃取マルウェア(AMOSやMacSyncなど)をダウンロードさせ、ターミナルへのコマンド実行を促します。
主要なTTP
ブラウザの指紋認証による仮想環境・アナリストの検出(WebGLや画面解像度等の取得)
開発者ツールのオープン検知や特定のコーデックチェックによるサンドボックス回避
サーバー側で条件を動的に判定し、安全に見せかけた偽のダウンロードページを表示
偽のソフトウェア配布やCAPTCHAを装ったソーシャルエンジニアリングによるターミナルへの難読化コマンド手動実行誘導
対象となる組織・利用者
macOS端末を業務利用している組織、およびエンドポイントやブラウザの安全性を管理する情報システム部門。
推奨される防御アクション
Webサイト上の指示に従ってターミナルへテキストやコマンドを貼り付けないよう従業員への注意喚起を徹底する
ブラウザからターミナルへの不審なコマンド実行や、curlからzshへパイプする挙動等の異常なプロセス活動を監視する
セキュリティ製品やOSの機能(macOSのターミナル保護機能やXProtect等)を最新の状態に維持する
単一のドメイン名ではなく、不審な指紋収集スクリプトの動作や共通するインフラ・パスを監視・ブロック対象とする
■ 注目事例
明神水産、ECシステムで不正アクセス発生
📰 過去報告:8/5, 8/3
明神水産は、同社オンラインショップで利用しているECサイトシステム「ショップサーブ」(運営:Eストアー)において第三者による不正アクセスが発生し、顧客の個人情報およびクレジットカード情報の一部が外部へ漏洩した可能性があると公表しました。
8/5報告の他社事例と同様、ECシステム「ショップサーブ」を介した情報漏洩が続いています。同システム利用企業は被害の有無や対応状況の確認が必要です。
攻撃手法(確認済み)
プラットフォームであるECサイトシステム「ショップサーブ」(株式会社Eストアー運営)のサーバーに対する第三者の不正アクセスによるものとされていますが、具体的な侵入経路や脆弱性の詳細については公表情報からは不明です。
攻撃手法(推測)
SaaS型ECカートシステムに対する不正アクセスであることから、システム側の脆弱性を突いた攻撃や、管理権限のアカウントに対する認証情報の悪用などの可能性があります。
自組織チェックポイント
自社で利用している外部SaaSやECプラットフォームのセキュリティアップデート情報を確認しているか
外部システムと連携するアカウントで強固な多要素認証(MFA)が有効化されているか
プラットフォームからの注意喚起やパスワード変更要請を迅速に利用者へ案内できる体制があるか
顧客データを取り扱う委託先のセキュリティ体制やインシデント時の連絡手順を把握しているか
イノベーション、GitHub不正アクセスで個人情報流出の可能性
📰 過去報告:8/4, 8/3
株式会社イノベーションは、ソフトウェア開発・システム管理に利用しているGitHubの認証情報が漏洩し、第三者による不正アクセスを受けたと発表しました。ソースコードやリポジトリ内のファイルに含まれていた最大約60,000件の個人情報(氏名、メールアドレス、一部電話番号)が流出した可能性があります。
8/4報告の他社事例と同様、不正アクセスや認証情報の漏洩に伴う個人情報流出が発生しています。各種サービスのアクセス制御と認証情報管理の徹底が必要です。
攻撃手法(確認済み)
GitHubの認証情報が漏洩し、それを用いた第三者による不正アクセスが発生した。ソースコードおよびリポジトリ内のファイルから個人情報が流出。
攻撃手法(推測)
開発者の端末へのマルウェア感染やフィッシング、あるいはソースコード内への認証情報のハードコードや不適切な権限管理に起因して、認証情報が外部に流出した可能性があります。
自組織チェックポイント
GitHub等のコード管理サービスへのアクセスに多要素認証(MFA)が強制されているか
ソースコードやリポジトリ内にパスワードやAPIキーなどの認証情報がハードコードされていないか
アクセス権限が最小権限の原則に基づいて適切に管理されているか
シークレットスキャンツール等を導入し、認証情報の誤登録を検知できる仕組みがあるか
三嶋商事、ECサイトの不正アクセスによる個人情報漏えい
📰 過去報告:8/5, 8/3
三嶋商事は、運営するECサイトの構築サービス「ショップサーブ」(Eストアー)のサーバーにおいて外部からの不正アクセスが発生し、顧客情報が外部へ漏えいしたと公表しました。詳細や対象範囲はサービス提供元の発表を確認するよう案内しています。
8/3報告のEストアー「ショップサーブ」不正アクセスに起因する他社事例(8/5報告など)と同様の事案です。同サービスを利用中の企業は状況の確認を推奨します。
攻撃手法(確認済み)
利用しているECサイト構築サービス「ショップサーブ」(株式会社Eストアー運営)のサーバーに対する外部からの不正アクセスによるものとされていますが、具体的な侵入手法については公表文に明記されていません。
攻撃手法(推測)
ECサイト構築プラットフォームや共有サーバーが標的となっていることから、サービス基盤における未修正の脆弱性の悪用、あるいは管理権限の不正取得などが侵入経路として利用された可能性があります。
自組織チェックポイント
自社で利用している外部SaaSやECプラットフォームのセキュリティアップデート状況を確認しているか
プラットフォーム提供元から発表されるセキュリティインシデント情報を迅速に把握できる体制があるか
外部サービスと連携する社内システム側のアクセス権限やAPIキーの管理を点検しているか
ソディック、サーバーへの不正アクセスで最終報を公表
📰 過去報告:8/2
株式会社ソディックは、5月に発生したサーバーへの不正アクセスに関する調査が完了したとして、最終報を公表しました。海外拠点のネットワークを経由した不正アクセスが確認されましたが、情報の外部流出を示す痕跡は確認されませんでした。ただし、念のため取引先や従業員等の個人情報漏えいのおそれがある範囲として個別連絡を行っています。
8/2 報告の他社事例と同様、不正アクセスに関する調査完了に伴う最終報告です。海外拠点等を経由した侵入対策と迅速な事後対応体制の構築が重要となります。
攻撃手法(確認済み)
海外拠点のネットワークを経由し、ネットワーク機器の脆弱性を利用した不正アクセスが確認されました。
自組織チェックポイント
外部公開しているネットワーク機器やVPN装置に未修正の脆弱性がないか
海外拠点を含めたネットワーク全体のアクセス権限やルーティングが適切に管理されているか
システムやネットワーク機器のセキュリティアップデートが迅速に行われているか
不正な挙動を早期に検知するための監視体制が構築されているか
セントジェームス日本、ECサーバー侵害で情報漏えい
📰 過去報告:8/5, 8/4
株式会社Saint James Japonが運営するオンラインブティックにおいて、利用しているECサイト構築サービス「ショップサーブ」のサーバーが外部からの不正アクセスを受け、顧客情報の一部が外部に流出したことが確認されました。原因や影響範囲については、サービス運営会社の株式会社Eストアーが調査を進めています。
8/5報告の「ショップサーブ」不正アクセスに関連し、同プラットフォームを利用する別店舗でも被害が公表されました。同サービスを利用中の事業者は状況確認を行ってください。
攻撃手法(確認済み)
利用しているECサイト構築サービス「ショップサーブ」のサーバーが外部からの不正アクセスを受けたことによる情報漏洩。具体的な侵入経路や手口については、プラットフォーム側の調査中とされています。
攻撃手法(推測)
ECサイト構築サービスのサーバーに対する脆弱性の悪用、あるいは管理アカウントの認証情報突破などによって不正アクセスが行われた可能性があります。
自組織チェックポイント
自社で利用している外部ECカートやSaaS型サービスのセキュリティインシデント情報を迅速に把握できる体制があるか
プラットフォーム側で漏洩が起きた際、顧客に対する二次被害(フィッシング等)への注意喚起のフローが整備されているか
外部サービスに依存している顧客情報や決済情報の保護状況について、委託先へ定期的な確認を行っているか
■ レポート・解説
チェック・ポイント、AI自律型攻撃の台頭と新リスクを発表
チェック・ポイント・ソフトウェア・テクノロジーズが年次調査「AIセキュリティレポート 2026」を発表しました。AIが攻撃の支援から自律的な実行フェーズへ移行したことや、脆弱性の悪用期間の短縮、日常的なAI利用に起因するデータ漏えいリスクの増加などが報告されています。
発行元:チェック・ポイント・ソフトウェア・テクノロジーズ(チェック・ポイント・リサーチ:CPR)
注目理由:AIが攻撃の実行段階へ移行した実態や、日常的なAI利用に伴う内部情報漏えいのリスクなど、組織のセキュリティ戦略に直結する最新の脅威トレンドを把握できるため。
入手方法:チェック・ポイント社のプレスリリースおよび公式サイトより参照可能(https://www.checkpoint.com/press-releases/check-point-research-ai-has-crossed-from-assistant-to-operator-rewriting-the-rules-of-autonomous-ai-cyber-attack-and-defense/)
IPA、制御システムのサイバーインシデント事例を公開
独立行政法人情報処理推進機構(IPA)は、制御システムのセキュリティリスク分析ガイドの補足資料として、国内外のサイバーインシデント事例シリーズを追加公開しました。新たにデンマークのエネルギー関連企業やポーランドの市民プールに対する攻撃事例など計13件の概要と攻撃の流れが紹介されています。
発行元:独立行政法人情報処理推進機構(IPA)
注目理由:実際の国内外における制御システムインシデントの概要と攻撃の流れ(攻撃ツリー)が整理されており、自社環境におけるリスク分析や攻撃シナリオの検討に活用できます。
入手方法:IPAの公式サイト(制御システム関連のサイバーインシデント事例ページ)から各PDF資料を閲覧・ダウンロード可能です。
米国の国家戦略「GOLD EAGLE」とAI脅威動向
Scan NetSecurityは、株式会社サイントの岩井博樹氏による2026年7月度のセキュリティ月例総括を公表しました。米国で官民連携のAI×脆弱性対策国家戦略「GOLD EAGLE」が始動したことや、AIツールの安全性を巡る動向などが取り上げられています。
発行元:株式会社サイント(Scan NetSecurity掲載)
注目理由:2026年7月における国家間のサイバー戦略の動向や、AIツールの安全性をめぐる課題を体系的に把握できるため、中長期的なセキュリティ動向の予測に役立ちます。
入手方法:Scan NetSecurityの特設ページ(https://scan.netsecurity.ne.jp/article/2026/08/06/55881.html)およびScan PREMIUM会員向けメルマガにて全文を確認できます。

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この内容は 2026-08-06 に配信されました。