2026-08-03(月)配信

セキュリティ脅威情報

■ 要対応(緊急度が高く、多くの組織で対応が必要な事案)
🔄 [続報] SharePoint脆弱性、悪用やKEV登録を確認
📰 過去報告:8/1
JPCERT/CCは、2026年7月のマイクロソフトセキュリティ更新プログラムに関する追加情報を発表しました。SharePointのリモートコード実行の脆弱性(CVE-2026-58644)について悪用が確認されたほか、別の脆弱性(CVE-2026-50522)についても実証コードを用いた攻撃や米CISA KEVカタログへの登録が確認されています。
8/1報告のMS更新プログラム(SharePoint脆弱性)の続報。CVE-2026-58644の悪用やCVE-2026-50522のKEV登録などが新たに確認されました。
なぜご自身の組織で確認すべきか多くの企業で利用されるSharePointにおける悪用確認済みおよびKEV掲載の脆弱性のため。
⚠️ [継続注意] Ruby on Rails Active StorageにRCE脆弱性
📰 過去報告:7/31
JPCERT/CCは、Ruby on RailsのActive Storageにおけるリモートコード実行につながる脆弱性(CVE-2026-66066)について注意を呼びかけました。すでにエクスプロイトコードが公開されており、速やかなアップデートと影響を受けた環境での認証情報変更が推奨されています。
7/31 報告の同一 CVE について、エクスプロイトコードの公開が確認されました。影響環境では速やかなパッチ適用と認証情報の変更を急いでください。
なぜご自身の組織で確認すべきか広く普及している開発フレームワーク(Ruby on Rails)において実証コードが公開されたリモートコード実行脆弱性のため。

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■ 脅威動向
脆弱性JFrog Artifactoryにおける認証不備による権限昇格の脆弱性
📰 過去報告:7/31
JFrog Artifactoryに内部リクエスト処理における認証処理の脆弱性が存在する。特定の条件下において、悪意ある攻撃者が意図されたアクセスレベルを超えて権限を昇格させる可能性がある。CVSS v3の基本値は9.8(Critical)と非常に高く、ネットワーク経由で認証なしに悪用可能なため、影響範囲と危険性が極めて大きい深刻な脆弱性である。
7/31 報告の他製品事例と同様、認証なしで悪用可能な深刻な脆弱性が確認されています。利用中の環境がある場合は、更新情報の確認と早急な対応を推奨します。
対象ソフト
JFrog Artifactoryは、ソフトウェア開発におけるバイナリやパッケージの管理・保管を行うユニバーサルリポジトリマネージャーであり、多くの企業や組織でCI/CDパイプラインの中核として利用されている。
影響
攻撃者によって意図されたアクセスレベルを超えた権限の昇格が行われ、機密情報の漏えい、不正なデータの改ざん、あるいはシステムの可用性低下といった重大な被害につながるおそれがある。
対応策
JVN DBを参照し、ベンダーから提供される最新のセキュリティアップデートやパッチを適用すること。
脆弱性アップル製macOSにおけるバッファエラーの脆弱性
📰 過去報告:8/2
アップルのmacOSにおいて、バッファエラーに起因する脆弱性が存在する。遠隔からの攻撃によってアプリケーションが予期しないシステム終了を引き起こしたり、カーネルメモリが読み取られたりするおそれがある。CVSS v3の基本値は9.8(Critical)と評価されており、迅速な対策が必要である。
前回 8/2 報告の macOS で、新たに別の脆弱性が公表されました。macOS 利用環境ではパッチ適用状況の追加確認を推奨します。
対象ソフト
Apple製パソコン(Mac)のオペレーティングシステムであり、世界中の個人ユーザーから企業まで幅広い環境で利用されている。
影響
攻撃が成功した場合、アプリケーションの予期しないシステム終了や、カーネルメモリの不正な読み取りなどの被害が発生する可能性がある。
対応策
ベンダーから提供されている情報をもとに、macOS Sequoia 15.7.8、macOS Sonoma 14.8.8、macOS Tahoe 26.6以降にアップデートすること。
脆弱性Metabaseにおけるコードインジェクションの脆弱性
Metabaseのデータベース作成コードパスにおいて、安全でないH2接続プロパティの検証が適切に行われていない脆弱性が存在する。認証された管理者が細工されたH2データベース接続を登録することにより、Metabaseサーバー上で任意のJavaコードを実行できる可能性があり、システム全体の乗っ取りや重大な情報漏洩につながる恐れがある。本脆弱性はバージョン1.58.15.1、1.59.12、1.60.6.3、および1.61.2にて修正されている。
対象ソフト
Metabaseは、オープンソースのビジネスインテリジェンスおよび組み込み分析ツールであり、データの可視化や分析のために様々な企業のデータ基盤で利用されている。
影響
攻撃者(認証された管理者)によってMetabaseサーバー上で任意のJavaコードが実行され、システムの制御権の奪取や機密情報の窃取、サービス妨害を引き起こす可能性がある。
対応策
ベンダーが提供する情報を確認し、バージョン1.58.15.1、1.59.12、1.60.6.3、1.61.2以降へアップデートを適用すること。
万博や自治体の廃止ドメイン、第三者取得が相次ぐ
組織が業務終了後に手放したドメインが第三者に再登録される「ドロップキャッチ」により、無関係なコンテンツの表示や外部サイトへの転送、さらに同一アドレスを用いた偽メールへの悪用リスクが生じる手口です。
主要なTTP
イベントや自治体事業終了後のドメイン失効・未管理状態の狙い撃ち
ドメインオークション等を介した第三者による再取得(ドロップキャッチ)
旧ドメインを活用した成人向けサイトやアフィリエイトへの転送・流用
外部の公式サイトやプレスリリースに残存する旧URL・メールアドレスの悪用リスク
対象となる組織・利用者
過去にイベント、キャンペーン、一時的な行政事業などで独自ドメインを運用し、現在は運用を終了
移管した組織や、公式サイトに外部の古いリンクを残しているすべての企業
組織。
推奨される防御アクション
運用を終了したドメインは一定期間保持するか、計画的に管理・継続保有する
組織内で過去に使用したドメインの一覧を棚卸しし、サードパーティに渡っていないか確認する
自社やパートナーの公式Webサイト、過去のプレスリリースに残る旧ドメインのリンクや連絡先メールアドレスを速やかに削除・修正する
公的機関向けドメイン(.lg.jpなど)や信頼性の高いドメイン管理ポリシーを導入する
AIによるWAF回避攻撃の実態と脅威
フロンティアAIを用いたエージェント型ツールにより、脆弱性の探索からエクスプロイトコードの生成、WAFを回避する難読化パターンの試行までが自動化・高速化しています。これにより、従来の静的なシグネチャベースのWAFルールでは検知が困難なWeb攻撃が増加する脅威が指摘されています。
主要なTTP
AIによる未知の脆弱性の高速な探索とエクスプロイト生成
SQLインジェクションやクロスサイトスクリプティングにおける特殊文字等を用いた難読化パターンの自動生成
マシンスピードによるWAF検知回避パターンの執拗な試行
対象となる組織・利用者
公開Webサイト、Webアプリケーション、およびWeb APIを運用している組織や開発部門。
推奨される防御アクション
静的なWAFルールに依存せず、挙動検知やAIを活用した高度なWebセキュリティ対策の導入
アプリケーション開発時のセキュアコーディングや脆弱性検査の徹底
WAFの検知ログやAPIアクセスの定期的なモニタリング強化
■ 注目事例
🔄 [続報] Eストアー、不正アクセスで約885万件の個人情報流出か
📰 過去報告:8/2
株式会社Eストアーは、同社が運営するEC構築システム「ショップサーブ」において不正アクセスが発生し、購入者情報や会員情報、クレジットカード情報、店舗管理画面の認証情報など約885万件が漏洩した可能性があると発表しました。
8/2 報告の Eストアー(ショップサーブ)不正アクセスの続報。漏洩対象にクレジットカード情報や店舗管理画面の認証情報が含まれていることが判明しました。
攻撃手法(確認済み)
外部の第三者がサーバー上で不正なプログラムを実行し、購入者情報を外部へ送信したことが明記されていますが、詳細な侵入経路については調査中とされています。
攻撃手法(推測)
サーバー上で不正プログラムが実行され、管理画面やFTP等の認証情報が含まれるデータが広範囲に流出したことから、Webアプリケーションの脆弱性悪用、あるいは管理権限を保持するアカウントの認証情報突破を起点とした侵入の可能性があります。
自組織チェックポイント
自社で運用・利用しているECサイトやWebアプリケーションに未修正の脆弱性がないか
管理画面やFTP等の接続元IPアドレス制限や多要素認証(MFA)が適切に導入されているか
サーバー上のプロセス監視や不審なファイルの実行を検知できるEDR/セキュリティ製品が導入されているか
外部サービスやクラウド環境において、不要な特権アカウントや認証情報が適切に管理されているか
EPARKリラク、不正アクセスで個人情報漏洩の恐れ
📰 過去報告:7/29
株式会社EPARKリラク&エステは、提供する予約管理・顧客管理プラットフォーム「PeakManager」の一部データベースが第三者の不正アクセスを受け、約3300万レコードの個人情報が漏洩した可能性があると公表しました。暗号化されたパスワードなどが含まれており、クレジットカード情報やマイナンバーは含まれていないとしています。
7/29 報告の他社事例と同様、不正アクセスによる大規模な情報漏洩の恐れが生じています。顧客管理DBへのアクセス制御およびログ監視の強化が必要です。
攻撃手法(確認済み)
公表文では「不正利用されたデータベース接続用アカウントの停止の完了」との記述があることから、データベースへの接続用アカウントが不正に利用されたとされていますが、具体的な侵入経路や手法については明記されていません。
攻撃手法(推測)
データベース接続用アカウントが悪用され、データが削除および流出したとみられることから、認証情報の漏洩、あるいは管理コンソールやデータベースへの外部からの不正なアクセス経路における認証不備、もしくは脆弱性を突いた不正アクセスの可能性があります。
自組織チェックポイント
外部からアクセス可能なデータベースや管理画面に適切なアクセス制限(IP制限等)が施されているか
データベース接続用アカウントの権限が最小権限の原則に従って適切に管理されているか
管理アカウントやDBアカウントに強固な認証方式(MFA等)が導入されているか
不要になったテスト用や古いアカウントが適切に削除・無効化されているか
海外貨物検査の審査員、サポート詐欺で個人情報流出
海外貨物検査は、同社と契約する有機JAS認証審査員がサポート詐欺被害に遭い、PCが遠隔操作されて顧客情報が流出した可能性があると発表しました。自宅でのネット閲覧中に偽のセキュリティ警告が表示され、指示に従ったことが原因としています。
攻撃手法(確認済み)
自宅でのインターネット閲覧中に偽のセキュリティ警告が表示され、その指示に従って操作を行った結果、悪意のある第三者によるPCの遠隔操作状態を許したこと。また、契約審査員のPC内に業務関連の個人情報が保存されていたこと。
攻撃手法(推測)
偽の警告画面経由で遠隔操作ツール(リモートデスクトップソフト等)をユーザー自身にインストールさせられた可能性が考えられます。
自組織チェックポイント
業務上の機密情報や個人情報が、自宅の個人用PCや管理外端末に保存されていないか
テレワークや自宅作業時において、不正なウェブサイトへのアクセスをブロックする対策(URLフィルタリング等)が講じられているか
ブラウザに表示される突然のセキュリティ警告やサポート窓口への誘導に対する注意喚起が定期的に行われているか
外部委託先や契約スタッフを含めた組織全体で、情報管理ルールやインシデント時の報告手順が徹底されているか
金子農機にランサムウェア攻撃、業務データへの不正アクセス
📰 過去報告:8/2
金子農機は、一部の社内サーバにおいてランサムウェアと推測される不正アクセスと侵入を確認したと発表しました。サーバに保存されていた各種業務データへの不正アクセスが確認されており、該当サーバは停止されています。なお、遠隔確認システム「ミルもん」のデータはクラウド上にあり、現時点で影響は確認されていないとのことです。
8/2 報告の他社事例と同様、国内企業を標的としたランサムウェア被害が発生しています。バックアップのオフライン保管など感染時の影響緩和策の再確認が重要です。
攻撃手法(確認済み)
公表情報からは一部サーバへのランサムウェアと推測される不正アクセス・侵入のみが確認されており、具体的な侵入経路や手口は不明です。
攻撃手法(推測)
VPN機器やリモートデスクトップ(RDP)等の外部公開インターフェースにおける脆弱性の悪用、または認証情報の不正利用を起点とした侵入の可能性があります。
自組織チェックポイント
外部公開しているVPNやリモートデスクトップ等の機器に最新のパッチが適用されているか
外部からの管理アクセスに多要素認証(MFA)が導入されているか
社内サーバやバックアップデータのネットワーク分離が適切に行われているか
早期発見のためのEDRやログ監視体制が構築されているか
日産化学、システムへの不正アクセスを検知・公表
日産化学は、同社システムで不審な活動を検知したため調査を行い、第三者による不正アクセスが行われていた可能性があると発表しました。現時点で顧客および取引先への影響は確認されておらず、外部専門家と連携して原因究明と影響範囲の確認を進めています。
攻撃手法(確認済み)
公表情報ではシステムで不審な活動を検知したとされており、具体的な侵入経路や手口は非公開です。
攻撃手法(推測)
VPN機器や公開サーバーの脆弱性を悪用した侵入、あるいは漏洩した認証情報を利用した不正アクセスの可能性があります。
自組織チェックポイント
外部公開しているサーバーやVPN機器の脆弱性対策が最新になっているか
外部からの管理者アクセスやリモートアクセスに多要素認証(MFA)が導入されているか
ネットワークの監視ログやEDR等により不審な活動が早期検知できる体制になっているか
不正アクセス検知時のエスカレーション手順や外部専門家との連携体制が整備されているか

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この内容は 2026-08-03 に配信されました。