2026-07-27(月)配信

セキュリティ脅威情報

■ 脅威動向
脆弱性マイクロソフト Windows 複数製品におけるヒープバッファオーバーフローの脆弱性
📰 過去報告:7/23
マイクロソフトのMicrosoft Windows 10およびWindows Serverの複数製品において、DHCPサーバーにヒープベースのバッファオーバーフローの脆弱性が存在する。認証されていない遠隔の攻撃者がネットワーク経由で細工したリクエストを送信することにより、対象システム上で任意のコードを実行する危険性がある。CVSS v3の基本値は9.8(Critical)と評価されており、影響範囲が広く悪用された場合の危険性が非常に高い重大な脆弱性である。
前回 7/23 報告の同製品(Windows)において、別の重大な脆弱性が公表されました。Windows環境をご利用中の方は併せてパッチ適用状況の確認を推奨します。
対象ソフト
Microsoft Windowsは、世界中の多くの組織や家庭で広く利用されているデスクトップおよびサーバー向けOSである。
影響
認証されていない攻撃者によるネットワーク経由での任意のコード実行、システムの乗っ取りやサービス停止など。
対応策
JVN DBおよびマイクロソフトが提供する最新のセキュリティ更新プログラムを適用し、DHCPサーバーの脆弱性を修正すること。
脆弱性Microsoft Windows等の複数製品における未初期化リソース使用の脆弱性
📰 過去報告:7/24
Microsoft WindowsのRDP(リモートデスクトッププロトコル)において、初期化されていないリソースの使用に起因する脆弱性が存在する。認可されていない攻撃者がネットワーク経由で対象システムへアクセスし、特別に細工されたリクエストを送信することで、任意のコードを実行される危険性がある。CVSS v3の基本値は9.8と評価されており、深刻度はクリティカル(Critical)に分類されている。
前回 7/24 報告の Windows における脆弱性に続き、RDPに関する新たな深刻な脆弱性が公表されました。影響を受ける環境では速やかなパッチ適用を推奨します。
対象ソフト
Microsoft Windowsは、パーソネルコンピュータやサーバーなどで広く利用されているオペレーティングシステムであり、世界中の多様な組織やシーンで利用されている。
影響
攻撃者によってリモートから任意のコードが実行され、システムが乗っ取られたり、機密情報の窃取や改ざん、サービス停止などの深刻な被害が生じるおそれがある。
対応策
JVN DBを参照し、ベンダーが提供する最新のセキュリティパッチを適用すること。
脆弱性Microsoft Dynamics NAV におけるデシリアライゼーション脆弱性
📰 過去報告:7/24
Microsoft Dynamics NAVにおいて、信頼されていないデータのデシリアライズに関する脆弱性が存在する。この脆弱性はCVSS v3.0基本値が9.8(Critical)と評価されている深刻なものであり、認可されていない攻撃者によってネットワーク経由で任意のコードが実行される危険性がある。認証を回避したリモートからの悪用が可能であるため、対象製品を利用している組織においては迅速な影響確認と対応が求められる。
7/24 報告の SharePoint に続き、Microsoft 製品で深刻なデシリアライゼーションの脆弱性が公表されています。対象製品を利用中の方は影響範囲の確認を急いでください。
対象ソフト
Microsoft Dynamics NAVは、中小企業向けに提供されているERP(統合基幹業務システム)ソフトウェアであり、財務管理、サプライチェーン、製造管理などの業務プロセスを統合・管理するために多くの企業で利用されている。
影響
攻撃者がネットワーク経由で任意のコードを実行し、システムの制御権を奪取される可能性がある。機密情報の漏えい、データの改ざん、サービス停止などの重大な被害につながる恐れがある。
対応策
JVN DB およびマイクロソフトの提供する情報をもとに、修正プログラムの適用や最新バージョンへのアップデートを実施すること。
脆弱性Mozilla Firefoxにおけるバッファエラーの脆弱性
Mozilla FoundationのMozilla Firefoxおよび関連製品(Thunderbird ESR 140.12、Thunderbird 152等)にメモリ安全性のバグ(バッファエラー)が存在する。これらのバグの一部はメモリ破損の証拠を示しており、十分な努力を払えば任意のコードを実行するために悪用される可能性があると推定されている。本脆弱性はFirefox 153、Firefox ESR 140.13、Thunderbird 153、およびThunderbird 140.13で修正されている。
対象ソフト
Mozilla Firefoxは、オープンソースで開発されている世界的に広く利用されているウェブブラウザである。
影響
攻撃者によって任意のコードが実行される可能性がある。
対応策
ベンダーが提供する情報をもとに、Firefox 153、Firefox ESR 140.13、Thunderbird 153、Thunderbird 140.13などの修正済みバージョンへアップデートすること。
ESAFENET CDGのデフォルト認証情報を狙うスキャンを観測
文書管理・情報漏洩対策製品であるESAFENET CDGの初期出荷時デフォルト認証情報(アカウント名および既知の固定パスワード)を狙ったインターネット上の自動スキャン活動に関する解説です。
主要なTTP
製品付属の既知のデフォルト認証情報(例: secadmin / Est@Spc820 等)を用いたログイン試行
公開されている脆弱性スキャンツール(Nuclei等のテンプレート)を利用した自動スキャン
対象となる組織・利用者
ESAFENET CDG 製品を導入・運用している組織。
推奨される防御アクション
初期出荷時のデフォルトアカウントやパスワードがそのままになっていないか確認し、速やかに変更する
製品の管理画面がインターネットから直接露出していないかネットワーク構成を確認する
不審なログイン試行がないかアクセスログを点検する
ISC BINDに複数の脆弱性、JVNが発表
📰 過去報告:7/25
DNSサーバーソフトウェアであるISC BINDにおいて、NSEC3レコードの誤認、予期せぬプロセスの終了(DoS)、DNSSEC検証のバイパス、キャッシュポイズニングの可能性など、複数の脆弱性(CVE-2026-10723など9件)が公開されました。
前回 7/25 報告と同じ BIND について、新たに複数の脆弱性が公表されました。同ソフトウェアを利用中の環境では最新情報の確認と対応を推奨します。
主要なTTP
NSEC3レコードやDNSSEC署名済みレコードの不適切な処理による検証バイパス
特定のレコード順序や条件によるプロセス予期せぬ終了(サービス運用妨害)
キャッシュポイズニングやワイルドカードCNAMEのRPZポリシーバイパス
対象となる組織・利用者
ISC BINDを運用しているすべての組織・システム管理者。
推奨される防御アクション
JVNやISC公式アドバイザリを確認し、対象となるBINDのバージョンをアップデートする
DNSSECやRPZなどの設定状況を確認し、ベンダーの推奨する対策を適用する
偽7-Zip裏で展開される巨大不正プロキシ事業の実態
攻撃グループ「Lurking Lizard」が、著名なソフトウェアブランド(7-Zipなど)になりすました偽のインストーラーやなりすましドメインを用いて端末をマルウェアに感染させ、ボットネット化した端末の通信帯域を不正なレジデンシャルプロキシとして再販している大規模な不正プロキシ事業の解説記事です。
主要なTTP
検索結果の悪用やオンライン広告を利用した偽サイトへの誘導
大手ソフトウェアブランドを装ったなりすましドメインによるマルウェア配布
感染端末の通信帯域をレジデンシャルプロキシの接続先として組み込むボットネット化
他のプロキシ事業者や商用サービスを装ったドメインを介したアクセスの再販・収益化
対象となる組織・利用者
公式ストア以外からのソフトウェアダウンロードリスク管理を行う情報システム部門、およびオンラインで事業やブランドを展開するあらゆる企業。
推奨される防御アクション
従業員に対し、ソフトウェアのダウンロードは公式サイトや信頼できる公式ストアを利用するよう注意喚起する
不審な広告や検索結果経由でのツール導入を禁止・制限する
端末のエンドポイントセキュリティ(EDR等)によるマルウェア感染検知・阻止の強化

この続きを、毎朝メールで受け取りませんか?

無料で購読する →
■ 注目事例
日本テレネット、ランサムウェア攻撃の調査結果公表
日本テレネットは、3月に発生したランサムウェア型サイバー攻撃に関する調査結果を発表しました。外部専門家によるフォレンジック調査の結果、ネットワーク機器を経由して侵入されファイルサーバ等が暗号化されたものの、外部へのデータ転送や情報漏えいの痕跡は検出されなかったとしています。
攻撃手法(確認済み)
外部の攻撃者がネットワーク機器を経由してネットワーク内部に侵入したと報じられています。
攻撃手法(推測)
ネットワーク機器(VPN装置やルーター等)の既知の脆弱性や、不十分な認証設定、または管理用アカウントの漏洩などを足がかりに侵入された可能性があります。
自組織チェックポイント
自社ネットワーク機器の脆弱性対策やファームウェアの更新状況は適切か
ネットワーク機器やリモートアクセスへのアクセス制御・多要素認証(MFA)は導入されているか
外部ネットワークと内部ネットワークの分離やファイアウォール設定は適切に見直されているか
EDRやSOCによる24時間365日の監視体制が構築されているか
福岡大学の委託先ノストラムに不正アクセス、データ公開の告知
福岡大学は、同大学が委託している筆記試験対策サイトの運用元である株式会社ノストラムが不正アクセスを受けたと発表しました。サーバ内のファイルが暗号化されるとともにバックドアの構築が確認され、攻撃者のサイト上でデータを公開する旨の告知がなされています。
攻撃手法(確認済み)
外部の攻撃者がネットワークに侵入し、ファイルを暗号化した上でバックドアを構築したとされています。具体的な侵入経路は公表情報からは不明です。
攻撃手法(推測)
ランサムウェアを用いた二重脅迫の手口であることから、VPN機器やリモートデスクトップ(RDP)等の脆弱性悪用、あるいは窃取された管理者アカウントの不正利用を起点として侵入した可能性があります。
自組織チェックポイント
自社が利用している外部委託サービスのセキュリティ対策状況を把握しているか
クラウドやオンプレミス環境の管理用サーバーへのアクセス制御(IP制限やMFA等)が適切に行われているか
外部に公開しているサーバーやVPN機器等の脆弱性管理が徹底されているか
サプライチェーン経由でのインシデント発生を想定した連絡体制や事業継続計画(BCP)が整備されているか
リンドスポーツ、元FAX委託先の攻撃で12年前の顧客情報流出か
株式会社リンドスポーツは、過去にFAX送信業務を委託していた日本テレネット株式会社がサイバー攻撃を受けたことに伴い、2014年時点の顧客情報3,075件が流出した可能性があると発表しました。対象は当時提供した所属団体名、担当者氏名、FAX番号などで、現時点で二次被害の報告はないとしています。
攻撃手法(確認済み)
過去の業務委託先(日本テレネット株式会社)へのサイバー攻撃および不正アクセス。詳細な手口は公表情報からは不明。
攻撃手法(推測)
関連する報道からランサムウェア攻撃等によるサーバ内のファイル侵害が起きていた可能性が考えられます。
自組織チェックポイント
過去に取引や業務委託を行った企業も含め、自社のデータが外部の委託先サーバ等に残留していないか確認しているか
業務委託先のセキュリティ対策状況やインシデント発生時の報告フローを定期的に監査・確認しているか
サプライチェーン経由での情報漏えいリスクを想定し、委託先選定基準を見直しているか
ヴェレダ・ジャパン、公式ECサイトで不正アクセス
📰 過去報告:7/26
株式会社ヴェレダ・ジャパンは、運営する公式オンラインショップが第三者による不正アクセスを受け、システム侵害が発生したと発表しました。個人情報の流出懸念があるため、ネットワーク等の稼働を部分的に見合わせ、クレジットカード決済を一時停止しています。
7/26 報告の事例と同様、ECサイトや Web システムを狙った不正アクセスが相次いでいます。自社公開サイトのアクセス制御や異常検知体制の再確認が推奨されます。
攻撃手法(確認済み)
公表文では第三者からの不正アクセスによるシステム侵害とだけ記載されており、詳細な手口は不明です。
攻撃手法(推測)
ECサイトに対する不正アクセス事例の傾向から、ショッピングカート等の脆弱性の悪用や、管理画面の認証情報の漏洩・総当たり攻撃などが侵入経路となった可能性があります。
自組織チェックポイント
自社で運用するECサイトやWebアプリケーションに既知の脆弱性が残っていないか
管理画面へのアクセス制限や多要素認証(MFA)が適切に導入されているか
プラットフォームやミドルウェアのセキュリティパッチが適時適用されているか
ログ監視により不審なアクセスや不正な挙動を早期に検知できる体制にあるか

明日のセキュリティ脅威情報も、あなたのメールに。

毎朝、攻撃手口の理解と自組織の脅威判断に役立つ情報をお届けします。購読は無料、配信停止はいつでも可能です。

無料で購読する →
この内容は 2026-07-27 に配信されました。