2026-07-23(木)配信
セキュリティ脅威情報
本日の内容(全11件)
■ 要対応(1件)
Check Point SmartConsoleにおける不適切な認証の脆弱性
■ 脅威動向(5件)
Microsoft Windows等の複数製品におけるヒープバッファオーバーフローの脆弱性
Microsoft 365 Copilot におけるコマンドインジェクションの脆弱性
マイクロソフトのWindows複数製品における権限昇格の脆弱性
SymfonyのTwigにおけるサンドボックス回避の脆弱性
FeliCaの一部ICチップに脆弱性、暗号処理強度が低下
■ 注目事例(4件)
株式会社スペース、フィッシングメールでアカウント乗っ取り
日本大学、学生・卒業生9名のアカウント不正アクセス被害
富山県立大学、M365アカウント等への不正アクセス被害
日本ご当地キャラクター協会、NASランサム感染で情報流出
■ レポート・解説(1件)
IPA、2026年第2四半期JVN iPedia登録状況を発表
■ 要対応(緊急度が高く、多くの組織で対応が必要な事案)
KEV Check Point SmartConsoleにおける不適切な認証の脆弱性
📰 過去報告:7/22
Check Point SmartConsoleに不適切な認証の脆弱性が存在する。認証されていないリモートからの攻撃者がアプリケーションのログイン トークンを取得し、それを使用して完全な管理者権限で認証を行うおそれがある。CISAは本脆弱性が実際に悪用されていることを確認しており、2026年7月25日までの対応を推奨している。
最近相次いで報告されているCISA KEV(悪用が確認された脆弱性)追加の重要インシデントです。対象製品を利用中の方は指定期限までのパッチ適用を推奨します。
なぜご自身の組織で確認すべきか CISA KEVに登録されたCheck Point SmartConsoleにおける管理者権限奪取可能な不適切な認証の脆弱性のため。
攻撃手法(確認済み)
攻撃者が完全な管理者権限を取得し、セキュリティ管理基盤やネットワーク全体が不正に操作されるおそれがある。
自組織チェックポイント
ベンダーの指示に従って適切な緩和策を適用すること。CISAのBOD 26-04およびフォレンジックトリアージ要件に準拠し、緩和策が利用できない場合は製品の使用を中止すること。
■ 脅威動向
脆弱性 Microsoft Windows等の複数製品におけるヒープバッファオーバーフローの脆弱性
📰 過去報告:7/16
Microsoft Windows 10および11の複数製品において、Active Directory ドメイン サービスに関するヒープベースのバッファオーバーフローの脆弱性が存在する。認証されていない遠隔の攻撃者がネットワーク経由で不正な操作を行うことにより、システム上で任意のコードを実行される危険性がある。CVSS v3の基本値は9.8(Critical)と評価されており、影響範囲が極めて大きいため迅速な対処が求められる。
7/16 報告の Active Directory 関連機能に続き、ドメインサービスに関する重大な脆弱性が公表されました。Active Directory 運用環境では早急な確認と対応が推奨されます。
対象ソフト
Microsoft Windowsは、世界中の多くの個人や企業で利用されている標準的なオペレーティングシステムであり、組織のインフラストラクチャの基盤として広く稼働している。
影響
攻撃が成功した場合、ネットワーク経由で任意のコードが実行され、システムが乗っ取られたり、機密情報の漏洩や改ざん、サービス停止などの深刻な被害が生じるおそれがある。
対応策
JVN DBを参照し、マイクロソフトが提供する最新のセキュリティ更新プログラムを適用すること。
脆弱性 Microsoft 365 Copilot におけるコマンドインジェクションの脆弱性
📰 過去報告:7/22
Microsoft 365 Copilot において、コマンドで使用される特殊要素の不適切な無害化に起因するコマンドインジェクションの脆弱性が存在する。ネットワーク経由の攻撃によって任意のコードを実行される可能性があるため注意が必要である。
7/22 報告の Langflow 事案など、AI・業務ツールにおける任意コード実行の脆弱性が相次いでいます。利用環境での影響有無を確認し、必要な対策を講じてください。
対象ソフト
マイクロソフトが提供する、組織の業務効率化やデータ分析をAIで支援するクラウド型アシスタントサービス。多くの企業や組織で利用されている。
影響
遠隔の攻撃者によってシステム上で任意のコードが実行され、機密情報の窃取や改ざん、サービスの停止などの深刻な被害につながるおそれがある。
対応策
ベンダーより提供される情報をもとに、最新のセキュリティパッチを適用するか、対策済みバージョンへアップデートすること。
脆弱性 マイクロソフトのWindows複数製品における権限昇格の脆弱性
📰 過去報告:7/16
マイクロソフトのWindowsカーネルにおいて、解放済みメモリの使用(Use After Free)に関する脆弱性が存在する。この脆弱性により、ローカル環境において未承認の攻撃者がシステム権限を昇格させることが可能となる。影響を受けるシステムでは、攻撃者が任意のコードを実行し、機密情報の窃取やシステム制御を乗っ取る危険性があるため極めて重大である。
7/16 報告の Microsoft 製品に関する脆弱性に続き、Windows 製品でも新たな権限昇格の脆弱性が公表されました。Microsoft 環境を利用中の方は影響範囲の確認を推奨します。
対象ソフト
世界中の多くの企業や個人で利用されているマイクロソフト社の代表的なデスクトップ向けOS製品である。
影響
攻撃者がローカル環境からシステム権限を昇格させ、機密情報の閲覧や改ざん、サービス停止などの深刻な被害を引き起こす可能性がある。
対応策
ベンダーから提供されている最新のセキュリティ更新プログラムを適用し、速やかにシステムをアップデートすること。
脆弱性 SymfonyのTwigにおけるサンドボックス回避の脆弱性
SymfonyのTwigにおいて、サンドボックスの__toString()チェックに不備が存在する。joinおよびreplaceフィルターに渡されるTraversable値や、inおよびnot in演算子で評価されるオペランドにおいて、サンドボックスポリシーを参照することなくStringableオブジェクトが文字列に強制変換される可能性があげられる。攻撃者により、サンドボックスの制限をバイパスして意図しないデータへのアクセスや操作が行われる危険性がある。
対象ソフト
Twigは、PHP向けの高速で柔軟なセキュリティを重視したテンプレートエンジンであり、Webアプリケーション開発において広く利用されている。
影響
攻撃者がサンドボックスの制限を回避し、機密情報の閲覧やデータの改ざんなどの不正な操作を実行する可能性がある。
対応策
ベンダーより提供されている修正済みバージョン(バージョン 3.27.0 以降)へアップデートすること。
FeliCaの一部ICチップに脆弱性、暗号処理強度が低下
2017年以前に出荷された一部のFeliCa ICチップにおいて、暗号処理プロセスの特定の操作によりセキュリティ強度が低下する脆弱性が確認されました。悪用された場合、チップ内データの読み取りや改ざんのおそれがあります。
主要なTTP
2017年以前に出荷された古いFeliCa ICチップの暗号処理プロセスへの特定操作
本来のセキュリティ強度の低下を狙った攻撃
ICチップ内データの不正な読み取りおよび改ざん
対象となる組織・利用者
2017年以前に出荷されたFeliCa ICチップを利用した社員証、入退室管理システム、電子マネー、認証システムなどのサービスを展開・利用している組織。
推奨される防御アクション
サービス事業者は、開発者の提供する対策ガイドラインや技術文書に従い、システムへの影響確認と必要な対策を実施する
サービス利用者は、所有するICカードの盗難やスキミングを防ぐため、適切な物理管理を徹底する
■ 注目事例
株式会社スペース、フィッシングメールでアカウント乗っ取り
株式会社スペースは、社員が取引先を装ったフィッシングメールを受信し、偽サイトで認証情報を入力した結果、メールアカウントが不正アクセスを受けたと発表しました。乗っ取られたアカウントから取引先などへ大量のフィッシングメールが送信されましたが、現時点で同社システム内の情報漏えいは確認されていません。
攻撃手法(確認済み)
社員が取引先を装ったフィッシングメールを受信し、記載されたリンク先の偽サイトでメールアカウントの認証情報を入力したことによるアカウント乗っ取り。
攻撃手法(推測)
多要素認証(MFA)が導入されていなかったか、または偽サイト上でMFAのワンタイムコードまで入力させられた可能性があります。
自組織チェックポイント
全てのメールアカウントに多要素認証(MFA)が強制されているか
偽サイトを見分けるための標的型メール訓練が実施されているか
メールの送信履歴や異常な大量送信を検知する仕組みがあるか
不審なリンクをクリックして認証情報を入力した場合の緊急連絡手順が周知されているか
日本大学、学生・卒業生9名のアカウント不正アクセス被害
📰 過去報告:7/17
日本大学は、在学生及び卒業生計9名のアカウントが第三者による不正アクセスを受け、スパムメール送信の踏み台として利用されたと発表しました。対象アカウントから計17,864件の不審メールが送信されており、同大学では利用の一時停止や無効化などの対応を行っています。
7/17 報告の事例と同様、教育機関におけるアカウント乗っ取りと不審メール踏み台被害が続いています。多要素認証の義務化や不審メールへの注意喚起の徹底が必要です。
攻撃手法(確認済み)
第三者による不正アクセスによりアカウントが乗っ取られ、スパムメール送信の踏み台として利用されたこと以外、具体的な侵入経路は公表情報からは不明です。
攻撃手法(推測)
巧妙なフィッシングメール等によりユーザーの認証情報(ID・パスワード)が窃取され、多要素認証(MFA)が未導入または十分に機能していなかった環境下で、正規の認証情報を用いてログインされた可能性があります。
自組織チェックポイント
全社アカウントに対して多要素認証(MFA)が強制されているか
フィッシング対策として従業員への教育やメールセキュリティ対策が講じられているか
クラウドサービス等のログイン履歴に不審なアクセスや海外からのアクセスがないか
不要になった退職者や卒業生等のアカウントが適切に無効化・削除されているか
富山県立大学、M365アカウント等への不正アクセス被害
富山県立大学は、学生のMicrosoft 365アカウントおよび学生団体の公式ホームページに対して不正アクセスがあったと発表しました。M365アカウントからは大量の迷惑メールが送信され、ホームページにはロシア語の不適切な文書などが投稿されました。現時点で機密情報の漏えいは確認されていないとしています。
攻撃手法(確認済み)
M365アカウントについては、学生の所有PCが悪意あるソフトウェアに感染しID・パスワードが窃取された可能性が指摘されています。ホームページについては、海外からの複数回のアクセス試行記録からパスワード総当たり攻撃(ブルートフォース)による不正アクセスとされています。
攻撃手法(推測)
M365アカウントの乗っ取りについては、情報窃取型マルウェアによる認証情報の流出、またはフィッシングサイト等を通じたクレデンシャルハーベスティングの可能性があります。また、ホームページへの不正アクセスについては、強度の低いパスワードや使い回しが狙われたと考えられます。
自組織チェックポイント
従業員が利用するクラウドサービス(M365等)に多要素認証(MFA)が強制されているか
端末にエンドポイントセキュリティ(EDRやアンチウイルス)が導入され、マルウェア感染対策が講じられているか
社内システムや外部公開ホームページのアカウントで推測容易なパスワードが使われていないか
海外からの不審なアクセスを検知・遮断するアクセス制御が実装されているか
日本ご当地キャラクター協会、NASランサム感染で情報流出
一般社団法人日本ご当地キャラクター協会は、管理するデータ保管用NASがランサムウェアに感染したと発表しました。これにより、過去のイベント参加者の連絡先データが流出した可能性があります。同協会は該当機器をネットワークから隔離し、原因調査を進めています。
攻撃手法(確認済み)
公表文ではデータ保管用NASがランサムウェアに感染したと記載されているのみで、具体的な侵入経路や手口は不明です。
攻撃手法(推測)
一般的にNASがランサムウェアの被害に遭う事例では、インターネット側に管理画面が直接露出していたことや、脆弱性の放置、あるいはVPNやリモートアクセス機器を踏み台に侵入された可能性があります。
自組織チェックポイント
自社で利用しているNASがインターネット側に直接露出していないか
NASのファームウェアやOSが最新の状態にアップデートされているか
NASへのアクセス権限が適切に管理され、不要な外部接続が制限されているか
NAS内の重要データについて、オフラインまたはネットワークから切り離されたバックアップが取得されているか
■ レポート・解説
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この内容は 2026-07-23 に配信されました。