2026-07-18(土)配信

セキュリティ脅威情報

■ 要対応(緊急度が高く、多くの組織で対応が必要な事案)
KEVMicrosoft SharePointにおける信頼できないデータのデシリアライズの脆弱性
📰 過去報告:7/17
Microsoft SharePointにおいて、信頼できないデータのデシリアライズに起因する脆弱性が存在し、ネットワーク経由で認証されていない攻撃者が任意のコードを実行できる可能性がある。本脆弱性は既に悪用が確認されており、CISAは2026年7月19日までの対応を強く推奨している。
7/17に報告したマイクロソフトの更新情報に関連し、同じSharePointにおける脆弱性の詳細です。既に悪用が確認されているため、対象環境では早急なアップデート等の対応を推奨します。
なぜご自身の組織で確認すべきかCISAのKEVに登録された、広く利用されるSharePoint Serverにおけるリモートコード実行の脆弱性(CVE-2026-58644)であり、早急なパッチ適用が必要です。
攻撃手法(確認済み)
攻撃が成功した場合、ネットワーク経由で任意のコードが実行され、システムが乗っ取られる可能性がある。
自組織チェックポイント
ベンダーの指示に従い、速やかに修正プログラムを適用すること。また、CISAのBOD 26-04ガイダンスに基づき、資産のインターネット公開状況を評価し、適切なパッチ適用を行うこと。
WordPressに認証不要のRCE脆弱性、修正版が公開
WordPressのコア機能に、認証不要でリモートコード実行(RCE)が可能な脆弱性が発見されました。WordPressは7月17日に修正版となるバージョン6.9.5および7.0.2を公開し、自動更新による強制適用を開始しています。
なぜご自身の組織で確認すべきか広く利用されているWordPressのコア機能において、認証不要でリモートコード実行が可能な深刻な脆弱性が確認され、早急なアップデート等の対応が必要です。

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■ 脅威動向
脆弱性libxml2におけるUse After Freeの脆弱性
libxml2のxmlParseInternalSubset関数において、Use After Free(解放済みメモリの使用)の脆弱性が存在する。この脆弱性は、不正に作成されたXML入力が処理される際の不適切なエンティティ解決処理に起因する。攻撃者が細工したXMLデータを対象システムに送信することで、メモリ破壊や不正なプログラム実行、あるいはサービス拒否(DoS)を引き起こされる可能性がある。CVSSスコアが9.8と極めて高く、リモートから認証なしで悪用可能なため、影響範囲が広く重大な脆弱性である。
対象ソフト
libxml2は、XMLファイルを解析・操作するための広く利用されているC言語ライブラリであり、多くのアプリケーションやOSの基盤コンポーネントとして組み込まれている。
影響
攻撃成功時、サービス拒否(DoS)が発生するほか、メモリ破壊を伴う任意のコード実行の可能性がある。
対応策
JVN DBを参照し、修正済みの最新バージョンへアップデートすること。
偽のコーディング試験を悪用したマルウェア攻撃
北朝鮮に関連する攻撃グループが、エンジニア向けの偽の求人やコーディング試験を悪用し、マルウェア「OtterCookie」を配布していることが判明しました。攻撃者はSVG画像ファイルに悪意のあるコードを隠蔽するステガノグラフィ技術を用いて検出を回避しています。
AIサービスを標的とするボットネット「NadMesh」
NadMeshはGo言語で記述されたボットネットで、公開されているAI開発ツールやDocker API、Jenkins等の管理インターフェースの脆弱性や設定不備を悪用し、環境変数や設定ファイルからクラウド認証情報やKubernetesトークンを窃取します。
主要なTTP
公開されたAIサービス(ComfyUI, Ollama等)および管理ポートの探索
Docker API (2375) や Jenkins 等の既知の脆弱性および認証不備の悪用
環境変数、~/.aws/config、.env、~/.docker/config.json 等からの機密情報抽出
Garble/UPXを用いた難読化と多重の永続化手法
対象となる組織・利用者
AI開発ツール(ComfyUI, Ollama, n8n等)やコンテナ管理ツールをインターネットに公開している組織。
推奨される防御アクション
AIサービスおよび管理インターフェースのインターネット公開を停止し、認証を導入する
特に 8188, 11434, 7860, 5678 ポートのアクセス制限を確認する
サーバー内の ~/.ssh/authorized_keys や /tmp 以下の不審なファイルを定期的に確認する
侵害が疑われる場合は、直ちに当該ホストを隔離し、関連するクラウドキーやトークンを無効化(ローテーション)する
Vite向けnpmパッケージに悪意あるコード
ViteVenomと呼ばれるnpmパッケージ群によるサプライチェーン攻撃です。正規のパッケージを装った悪意あるコードが、ブロックチェーン上のトランザクションをC2サーバーの通信先として利用し、RATをダウンロード・実行します。
主要なTTP
npmパッケージのタイポスクワッティングおよびスコープ偽装
インポート時に実行されるローダー機能
ブロックチェーン(Tron, Aptos, BSC)を悪用したC2通信
ハードコードされたキーによるペイロードの復号
HTTPによる代替通信経路の保持
対象となる組織・利用者
Viteを利用したフロントエンド開発を行っている組織や開発者。
推奨される防御アクション
当該パッケージの即時削除と依存関係の監査
認証情報の全リセット
.bashrc, .zshrc, .profile等の設定ファイルに不正な変更がないか確認
npmパッケージ導入時の名前空間(スコープ)の正当性確認
■ 注目事例
海外貨物検査の審査員、サポート詐欺でPC遠隔操作被害
海外貨物検査は、同社と契約する審査員がサポート詐欺に遭い、貸与PCが遠隔操作されたと公表しました。ブラウザ上の警告を信じて操作したことで被害が発生し、PC内に保存されていた顧客の個人情報が流出した可能性があります。
攻撃手法(確認済み)
インターネット閲覧中に表示された偽のセキュリティ警告を信じ、指示に従って操作したことで、第三者にPCを遠隔操作された。
自組織チェックポイント
業務端末に顧客等の個人情報を保存する運用になっていないか
偽の警告表示(サポート詐欺)への対処法を従業員・委託先と共有しているか
リモートアクセスツールが勝手にインストールされないよう制限をかけているか
業務端末のセキュリティソフトが最新の状態か
DigiCert侵害とコード署名証明書窃取の背景
2026年4月、証明書発行機関であるDigiCert社が不正アクセスを受け、顧客向けのコード署名証明書が窃取されました。攻撃者はサポート担当者のワークステーションを侵害し、サポートポータルの機能を悪用して証明書発行に必要な初期化コードを取得していました。
攻撃手法(確認済み)
サポート担当者へのチャットを通じたフィッシング攻撃により、マルウェア(.scrファイル)を実行させ、ワークステーションを侵害。その後、ポータル機能の権限を悪用して証明書発行用コードを窃取した。
自組織チェックポイント
サポート担当者など、外部とのチャット対応を行う端末へのセキュリティ対策は十分か
実行ファイル(.scr等)の送受信や実行を制限・監視できているか
内部管理ポータルの権限設定において、機密情報が不要に表示されないよう制御されているか
従業員に対し、チャットやメールで送られてくる不審なファイルの取り扱いについて注意喚起を行っているか
日産化学、システムへのサイバー攻撃被害を確認
日産化学は、同社システムが第三者によるサイバー攻撃を受けた可能性があると公表しました。2026年7月1日に不審な活動を検知し、現在外部協力のもとで調査を進めています。現時点で顧客や取引先への影響は確認されていません。
攻撃手法(確認済み)
公表情報からは不明。システムへの不審な活動が検知されたとのみ記載。
攻撃手法(推測)
不審な活動の検知から調査に至っている点、および近年の製造業を標的とした攻撃の傾向から、VPN機器や公開サーバーの脆弱性悪用、あるいは窃取された認証情報を用いた侵入の可能性があります。
自組織チェックポイント
公開サーバーおよびVPN機器の脆弱性パッチが適用済みか
管理者アカウントへの多要素認証(MFA)が導入されているか
ネットワーク境界での不審な通信(異常なログイン試行や通信量)を監視できているか
万が一の侵害時に備え、ログの長期保存と即時分析体制が整っているか

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この内容は 2026-07-18 に配信されました。