2026-07-05(日)配信

セキュリティ脅威情報

■ 要対応(緊急度が高く、多くの組織で対応が必要な事案)
北朝鮮関連の攻撃者、108件の悪意あるパッケージを公開
📰 過去報告:7/4
北朝鮮に関連する攻撃グループが、「PolinRider」と呼ばれるキャンペーンの一環として、npm、Packagist、Go、Chrome拡張機能など計108件の悪意あるパッケージを公開したことが確認されました。攻撃者は開発者のアカウントを乗っ取り、正規のリポジトリを改ざんして感染を広げています。
7/4報告の事例と同様、北朝鮮関連の攻撃者による開発環境を狙ったサプライチェーン攻撃が続いています。パッケージ導入時の検証やアカウント管理の徹底など、開発環境のセキュリティ強化が求められます。
なぜご自身の組織で確認すべきか開発環境を狙った北朝鮮関連グループによる大規模な悪意あるパッケージ公開であり、開発プロセスにおける早急な監査が必要なため。
脆弱性Google ChromeのANGLEコンポーネントにおける境界外書き込みの脆弱性
Google ChromeのANGLEコンポーネントにおいて、境界外の読み取りおよび書き込みが発生する脆弱性が存在します。攻撃者は、細工されたHTMLページをユーザーに閲覧させることで、レンダラープロセスを侵害し、サンドボックスからの脱出を試みる可能性があります。CVSS v3スコアは9.6(Critical)であり、ブラウザのセキュリティ境界を突破される恐れがあるため、極めて重大な脆弱性です。
なぜご自身の組織で確認すべきか広く利用されているGoogle Chromeにおいて、サンドボックス脱出や任意コード実行につながる深刻な脆弱性(CVE-2026-14152)が確認され、早急なアップデートが必要なため。
攻撃手法(確認済み)
リモート攻撃者によるレンダラープロセスの侵害およびサンドボックスからの脱出が可能となり、任意のコード実行やシステムへの不正アクセスにつながる恐れがある。
自組織チェックポイント
JVN DBを参照し、修正済みバージョンである Google Chrome 150.0.7871.47 以降へ速やかにアップデートすること。

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■ 脅威動向
脆弱性Mozilla Firefoxにおける境界外書き込みに関する脆弱性
Mozilla Firefox 152.0.3において、メモリ安全性の問題に起因する境界外書き込みの脆弱性が存在します。このバグはメモリ破損を伴う可能性があり、攻撃者が細工したコンテンツを処理させることで、任意のコードを実行される危険性があります。CVSSスコアが9.8と極めて高く、悪用された場合の影響が甚大であるため、早急な対応が必要です。
対象ソフト
Mozilla Firefoxは、Mozilla Foundationが開発するオープンソースのWebブラウザであり、世界中で広く利用されています。
影響
攻撃者によって任意のコードを実行される、またはシステムがクラッシュする可能性がある。
対応策
Mozilla Firefoxを最新バージョン(152.0.4以降)へアップデートすること。
脆弱性Cisco SSM On-PremにおけるOSコマンド実行の脆弱性
📰 過去報告:7/4
Cisco Smart Software Manager On-Premにおいて、内部サービスが意図せず公開されていることに起因する脆弱性が存在します。認証されていないリモートの攻撃者が、公開されたAPIに対して細工されたリクエストを送信することで、基盤となるオペレーティングシステム上で任意のコマンドを実行可能です。ルート権限での実行が可能なため、システム全体が乗っ取られる危険性が非常に高い重大な脆弱性です。
7/4報告の他社製品の事例と同様、認証回避やAPIの不備を突いた深刻なコマンド実行の脆弱性です。該当システムを利用している場合は、迅速なアップデート等の対応を推奨します。
対象ソフト
Cisco製品のライセンス管理をオンプレミス環境で行うためのソフトウェアです。企業内のネットワーク管理者が利用します。
影響
攻撃が成功した場合、攻撃者はルート権限で基盤となるOS上で任意のコマンドを実行し、システムを完全に制御下に置く可能性があります。
対応策
JVN DBを参照し、ベンダーから提供されている修正済みバージョンへ速やかにアップデートを実施してください。
脆弱性fastify/expressにおける認証・認可バイパスの脆弱性
@fastify/express において、ミドルウェアのマウントパスが文字列以外(配列や正規表現)の場合、プレフィックス付きプラグインスコープ内で正しく処理されない不具合が存在する。この影響で、認証、認可、レート制限、監査などの目的でミドルウェアを適用している場合、特定のパス形式を用いることでこれらのセキュリティ制御をバイパスされる可能性がある。攻撃者は意図的に細工したリクエストを送信することで、本来制限されるべきリソースへの不正アクセスが可能となるため、非常に危険な状態である。
対象ソフト
Fastify フレームワークで Express ミドルウェアを使用するためのプラグイン。Web アプリケーションのルーティングやミドルウェア管理において広く利用されている。
影響
認証、認可、レート制限、監査などのセキュリティ制御がバイパスされ、不正なリクエストが意図せず処理される可能性がある。
対応策
@fastify/express をバージョン 4.0.7 以降にアップグレードすること。回避策として、マウントパスに配列や正規表現を使用せず文字列を指定するか、パスごとに個別に use 呼び出しを登録する方法がある。
脆弱性GLibにおける整数アンダーフローに起因するサービス拒否の脆弱性
📰 過去報告:6/30
GLibのg_dbus_node_info_new_for_xml関数において、D-BusイントロスペクションXMLの処理に起因する状態混乱の脆弱性が存在する。不正なXMLデータが入力されると符号なし整数のオーバーフローが発生し、境界外読み取りを誘発する。この脆弱性はCVSSスコア9.1(Critical)と評価されており、攻撃者がネットワーク経由でサービス拒否(DoS)を引き起こす可能性があるため、極めて重大である。
6/30 報告の事例と同様、ライブラリの整数処理に起因する深刻な脆弱性です。攻撃者によるサービス拒否(DoS)などの影響が懸念されるため、該当する環境ではアップデート等の対応を検討してください。
対象ソフト
GLibは、GNOMEデスクトップ環境や多くのLinuxアプリケーションで基盤として利用される汎用的なC言語ライブラリである。
影響
攻撃者によって細工されたXMLデータを処理させることで、境界外読み取りが発生し、アプリケーションのクラッシュやサービス拒否(DoS)状態に陥る可能性がある。
対応策
JVN DBを参照し、各ベンダーから提供される修正済みの最新バージョンへアップデートすること。
脆弱性Kestraにおける認証バイパスおよび任意コード実行の脆弱性
📰 過去報告:6/29
KestraのREST APIにおいて、認証フィルターの不備により認証がバイパスされる脆弱性が存在する。攻撃者は細工されたリクエストを送信することで、認証なしでフローの作成や実行が可能となる。特に、ShellやProcessタスクを含むフローを実行することで、Kestraコンテナ内でroot権限でのコード実行が可能であり、さらにコンテナの設定次第ではホスト側のDockerデーモンを乗っ取られる危険性がある。CVSSスコアが10.0と極めて深刻な脆弱性である。
6/29に報告したn8nの事例と同様、ワークフロー自動化ツールにおける深刻な任意コード実行の脆弱性です。コンテナやホスト環境への影響も懸念されるため、利用中の場合は迅速なアップデートが必要です。
対象ソフト
Kestraは、ワークフローの自動化やデータパイプラインの構築に利用されるオープンソースのイベント駆動型オーケストレーションプラットフォームである。
影響
認証なしでのフロー作成・実行、コンテナ内での任意コード実行、およびホストOSのDockerデーモンへの不正アクセスによるシステム全体の侵害。
対応策
Kestraをバージョン1.0.45または1.3.21以降へアップデートすること。
■ 注目事例
米政府機関、データ窃取による恐喝で100万ドルを支払う
米国の地方政府機関が、窃取したデータの公開を阻止するために「Kairos」と名乗るグループへ約100万ドルを支払った事例が報告されました。本件ではランサムウェアによる暗号化は行われず、データ窃取のみを武器とした恐喝が行われました。
攻撃手法(確認済み)
公表文では詳細な手口は不明ですが、攻撃グループ側はパスワード推測(ブルートフォース攻撃)による侵入を主張しています。
攻撃手法(推測)
認証情報の脆弱性(多要素認証の未導入や脆弱なパスワード)を突かれた可能性があります。
自組織チェックポイント
全ての外部公開サービスおよび管理画面に多要素認証(MFA)を導入しているか
ログインの失敗が繰り返される等の異常なアクセスログを監視しているか
外部への大量データ転送を検知する仕組みがあるか
機密性の高いデータ(人事・法務・個人情報)へのアクセス権限を最小化しているか

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この内容は 2026-07-05 に配信されました。